ASO ROUND TRAIL(ART)にボランティアとして参加してきました–その1

ARTのスタッフTシャツ

2017年5月13日(土)から5月14日(日)にかけて、
熊本県の阿蘇で阿蘇ラウンドトレイル(以下ART)が行われました。
これは阿蘇外輪山をおよそぐるっと周り、
総距離約108キロを30時間で周る大会です。

昨年プレ大会が行われ、その時参加したことがきっかけで、
トレイルランニングによりハマった思い出の大会でもあります。
今回は諸事情で参加しませんでしたが、
記念の第1回大会ということもあってボランティアで参加しました。
その時の模様をボランティア目線でお伝えできたらと思いますが、
率直な感想として、
はっきりと断言いたしますが、
トレイルランナーならチャレンジするに値する、スケールのでかい大会でした。
そういったポテンシャルを昨年以上に今回ひしひしと感じました。

それでは以下体験記をどうぞ!

朝5時に集合

集合場所は阿蘇西小学校に朝5時!
金曜日23時ころ家を出発して到着したのが3時過ぎ。
この頃は時折激しい雨が降る空模様。
明日のことが心配になるものの少し仮眠を取って会場へ向かいました。

ARTのスタッフTシャツ

今回のスタッフTシャツです。

熊本はまだ被害の傷跡が残っています

震災から1年と少し経ち、テレビなどの情報では随分と復興が進んでいるかのようですが、
スタート地点の阿蘇西小学校はまだ使われておらず、
学校周辺もまだこのような傷跡が残ったままになっていました。

ARTのスタートゲート

スタート地点では着々とスタートの準備が整い、
選手たちがゲートに集まり始めていました。
心配していたお天気も思ったよりも早く上がり、
なんとか雨のスタートは避けられました。

友人の庄野くん

友人のSHNくん発見。
なんだかリラックスしているようでいい感じです。
楽しんでね。いい旅を!そういう気持ちで送りました。
その他にもトレランで知り合った友人を見つけては、
同じような気持ちで握手して送りました。

この後、開会式が始まり、あの有名な歌う市長こと佐藤阿蘇市長が、
自慢の歌声で会場のちょっと緊張した雰囲気を全てを消し去ってしまいました(^_^;)

歌う市長が気になった方はそのまま「歌う市長」で検索してください( ̄▽ ̄)

でも、市長といい、主催のユニバーサルフィールドの高木社長のスピーチといい、
開会式はすごく盛り上がり気分最高のまま無事スタートしていきました。

だんだんと雲も上がっていきました

ランナーがスタートした後、
エイドステーション(AS2)古城6区公民館へ移動しました。
ここでエイドの設営のお手伝い終了後、直ちに誘導ポイントへ向かいます。

エイドステーションに着く頃には厚い雲も随分と上がり、
阿蘇の山々がだんだんと見えてきました。
これから暑くなりそうです。
水分と栄養をしっかり補給してもらえるように準備しなくっちゃ。

美味しそうなふるまい料理

エイドでの振る舞いは、地元の婦人会の皆様の手作りのお料理の数々。
ちょっとだけ味見で阿蘇高菜をいただきましたが、
さすが阿蘇。めちゃくちゃ美味しかったです。
他のエイドステーションの振る舞いはどんなお料理があったのかわかりませんが、
きっと美味しかったに違いないと思います。
私もランナーの時エイドがすっごく楽しみなんです。
エイドってすっごく力をもらえるんですよね〜♪
設営や運営に協力していただいた、
市役所のみなさまや地元のみなさま、本当にありがとうございました。

エイドスタンバイ完了

エイドも準備完了。
いつ選手が来ても大丈夫です。

AS2を1位通過の森本選手

と、余裕ぶっこいていたら思ったよりも早くトップの選手が到着しちゃいました。
1位は地元熊本の森本幸司選手です。
まだまだ余裕の表情です。さすがです。

2位は河野選手

すぐに2位の河野健一選手も到着。
二人共補給を済ませすぐに出発してしまいました。
ということは、
早く誘導ポイントへ行かなくっちゃ( ;´Д`)

午後からは晴天に恵まれました

担当のC-7ポイントへトップ選手たちよりも先に無事到着(^_^;)
この頃になると青空が出てきて気温も上がってきました。
選手には精一杯の応援と安全を確保しながら誘導します。

宮崎喜美乃選手

女性トップはノースフェイスの宮崎喜美乃選手です。
それにしてもみなさんいい顔してます。
走っている選手に前半のコースの印象を伺うと、
「最高!」「大観峰がすごかった」「日本じゃないみたい」と大好評でした。
九州に住んでいれば、地元熊本の方でなくても一度は訪れている阿蘇の山々。
この雄大さを楽しんでもらって、そんなに喜んでもらえれば、
応援している方としても嬉しくなってきます。
来年はもっと多くのランナーの方に味わってほしいですね。

みんな気持ちよさそうです

誘導ポイントで応援していると知り合いも数多く走っています。
SSHさんにSITさんにYUK!!発見。
ホント、みんないい顔してる。
最後まで楽しんでね〜!!

そうしているうちに、
無事、最終ランナーの誘導を想定時間よりも早く終えました。
これから夜間帯に突入するのでみなさん気を付けてくださいね。
ということで我々は一旦、ゴールである萌の里へ移動しました。

ところで私、誘導のボランティアは初めてだったのですが、
今回、ペアを組んだYさんはボランティアの経験も豊富な方。
そのYさん、椅子を持ってこられていました。
そう言えばトレイルランニングでの誘導って、選手がしょっちゅう来るわけじゃないので、
立ちっぱなしじゃキツイです( ;´Д`)
椅子があると大変便利なことがわかりました。
次回からは持参していこうっと。

ゴール地点の設営

ゴール地点の萌の里に到着してみると設営の真っ最中!
さっそくお手伝お手伝い。
ゴールゲート前の両脇にスポンサーの幕を貼ります。
それにしても今回短時間だったと思いますが、
地元を始め、これだけのスポンサーを集めるのって大変だったでしょうね。
運営されたユニバーサルフィールドの皆様には頭が下がる思いです。

ゴールゲートも無事完成

無事、設営完了!
数時間後このゴールゲートをトップのランナーがくぐるかと思うと感動的です。
明日の午後1時まで、今阿蘇を楽しんでいる全てのランナーがここにたどり着けますように。

もうすぐ選手が帰ってきます

すっかり日が暮れてあたりは暗くなってきました。
19時30分頃にトップの森本選手が最後のAS(エイドステーション)に到着したとの知らせがありました。
スムーズに来れば21時過ぎにはゴールの予定。
ちょっとワクワクしますね。

カメラマンの藤巻翔さん

今回のオフィシャルカメラマンである、
藤巻翔さんもゴール前で何度もセッティングを繰り返していました。
彼の撮る写真はとても印象的な写真なので、今回も楽しみです。

スタッフも頑張っています

予想時間を過ぎ、そろそろ森本選手到着?と何度も、
真っ暗闇の山の方をみんなで見つめますが森本選手は来ません。
計測や情報収集でこれから明日の午後1時の関門時間まで気の抜けない、
ユニバーサルフィールドのスタッフの方々、MCの方、本当にお疲れ様です!

見事優勝の森本選手

やっと到着しました。
優勝者は森本選手。優勝タイムは15時間11分24秒。
すごい!朝の7時にスタートして15時間強で108キロ走っちゃうんですもんね。
驚異的です。
それでも満身創痍だったようでゴール後座り込んでしまいました。
ゴール後のインタービューで「来年のARTには参加されますか?」の問いに、
「今はちょっと答えられません」とおっしゃっていましたが、
トップランナーでもこれだけ体力を消耗するコースなんですものね。
それにしても凄すぎます。
本当におめでとうございます!そしてお疲れ様でした!!

その2へ続く

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この記事を書いた人

パソコンとネットの何でも屋さん兼農家見習い中
2021年に奥さんに腎移植して人生の価値観が大きく変わりました
何が起きても諦めずに生き抜く力が一番大切
時々ブログも書いてます

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