UTMHに参加–その2

コンビニを出たらその次の補給ポイント(自動販売機)まで約34キロ。
時間にして約12時間後かかる予定です。その間自分で食料と飲み物を自分で持たなければなりません。

大平山から小石原まで

大平山から始まる豊前アルプスと呼ばれる山々は英彦山に続く修験道です。
登山道には九州自然歩道という看板はありますが、ハイキングを楽しむと言ったなだらかな登山道ではなく、途中ロープや岩場などがありなかなかの難所ばかりで、息をつく間もありません。おかげで初日はあまり眠くなることはありませんでした😅

雁俣山山頂

夜間ということもあり、走れるところも少なく時折、休憩しながらひたすら進みます。
EVAさんが来れなくなったため、急遽アテンドをすることになったHO1さんが、
しっかりと全体を見ながら進めてくれました。ありがとうございました。
それにしても雁俣山から経読岳の辺りは登山道が荒れていたり、給湯だったりできつかったです( ;´Д`)

犬ヶ岳山頂

犬ヶ岳山頂手前で夜も明け山小屋で小休止。少しばかり食べ物を食べ持っていっているポットから白湯を飲みました。寒い時温かいものはそれだけで元気をくれます。冬場のトレイルに行く際は小さなポットを必ず忍ばせるようにしています。

今回のレイヤリングです

  • ベースレイヤーにオンヨネブレステックPP
  • ミッドレイヤーにオンヨネのメリノPP(薄手)
  • アウターにオンヨネのライトシェルジャケット

この装備で、行動中は寒さを感じることなく過ごすことができました。最初アウターにソフトシェルジャケットを着ていたのですが、雨が降り出したこともありレインにチェンジ。かえってこちらのほうが快適に過ごすことができました。

今シーズンからメリノPPを使用していますが薄手にもかかわらず、とても暖かで汗抜けも良いので気に入っています。
薄手(L寸で約207g)で設定気温が0℃前後。
厚手(L寸で約265g)で設定気温が-10℃前後。
耐久性もあるとのことなので(メーカーの方に聞きました)ワンシーズン来てみてまた感想を書きたいと思います。

もう少し気温が低く風があったとしても、ミッドレイヤーを1枚追加すれば良さそうでした。レイヤリングについては良いテストができたと思います。

反面、40時間強の行動となると私の持っている15リットルのモンベルのザックでは、完全にキャパ不足でこういった練習にはもう少し大きな容量のザックが必要だと分かりました。
目的に対して何が必要かという事は実際に行動してみないとわからないので、ロングトレイルの練習は肉体的に追い込むトレーニングだけではなく、
あらゆる天候などに対するギアのテストも大切だということを再認識しました。

小休止の際も本当ならアウターをすぐに出して着ると良いのですが、ザックの一番下に押し込んでいたこともあり、休憩時の体温調節がもう少しスムーズにできるといいな!と思いました。

また、2晩の行動は初めてだったのでヘッデンのバッテリーの容量を考え、充電できるようにminiUSBケーブルも必要だと分かりました。
私の使用している持ち物だとスマホ、GPSウォッチ、ヘッデン等充電できるものが多く、それぞれのケーブルとそれをまかなう容量のモバイルバッテリーを用意しなくてはなりません。こういったことが経験できたのは100マイルレースに向けて大きな発見でした。

長い長いトレイルを抜けた後、野峠に出て少し進むと体調が回復したEVAさんと合流。
ここから6人でゴールを目指します。

高住神社でようやく自動販売機にたどり着き、普段は絶対に飲まない甘いココアで一息つきました。トレランするとコーラや甘いものがめちゃくちゃ美味しく感じます。きっと体が欲しているんでしょうね。

高住神社

小休止後、高住神社で給水しようと龍神様のところで水を汲みに行ったところ、少しずつしか水が出ないので待っていると、社務所の女性が声をかけてくれて汲んでおいた水から分けてくれた上、お神酒まで頂きました。
本当にありがとうございます!
お正月明けということもあり甘酒やお神酒の振る舞いがあり、火に当たりながら体の芯から温まり生き返る思いです。

私、英彦山は初めてだったので内心すごく楽しみにしていました。
登る途中岩場を登っていきますが、修験道だけあって神々しい雰囲気が半端なく、他の山とは一線を画す迫力のようなものを感じます。

英彦山北岳

もう少しで北岳の頂上というところで、これまでずっとグズグズしていた空模様が、奇跡的に雲が晴れ青空を拝むことができ大満足!
一応歓迎してもらえたのかな?

英彦山本宮

みんなで南岳の休憩所で少し休み本殿前で記念撮影。
次の目的地、岳滅鬼山(がくめきさん)を目指します。

猫の丸尾

英彦山から岳滅鬼山までも結構険しい登山道が続きます。英彦山周辺はいろんなルートがあるそうで、EVAさん曰く英彦山は中々奥深い山なのだとか。
安全を確保しつつ少しずつルートを開拓してみたいと思いました。

途中、「猫の丸尾」という山があります。どうして「ねこのまるお」って言うんだろうね?って話をしていましたが皆わからず。
少し進んで遠目に見ても山は概ね丸いものですし、取り立てて猫のしっぽに似ているわけじゃなし。どなたか名前の由来をご存知の方がいらっしゃったら、コメント欄から教えてください😅

話を登山道に戻し、日没までおよそ2時間ほどのところでやっと岳滅鬼山に到着。ここから峰入り古道を通ってエイド箇所である道の駅小石原を目指します。

峰入り古道は東峰村修験道トレイルや練習などで何度か行ったことがありますが、修験道だけあって岩の上の細いところを歩いたり、滑りやすいところがあったりと日が沈んでからは結構危険なところが多かったです。
その上、釈迦ヶ岳と大日ヶ岳という2つの険しいピークを超えていくので、疲れた体には堪えます。すごく面白いんですが一つ間違うとマジヤバイです(^_^;)
途中でテン泊するすると思われるご夫婦と思しき方に会いましたが、峰入り古道はテン泊以外なら夜行くところじゃないですよ!😅

峰入り古道からもう少しで行者杉に出る辺りで、曲がる道を間違えルートを確認した際、見えないものが見えるようになりました。
ルートを左に折れ下ったところで上を見たときはっきりと建物が見えたのです。
しかも、私一人だけじゃなくHO1さんまで!
私、寝ずに行動するとわりと幻覚を見るのですが、小石原以降幻覚で動物がめちゃくちゃ見えるアニマルワールド全開となってしましました😅
その話はまた次の会で書きたいと思います。

暗くなってからペースが落ち予定していた時間から大幅に遅れ、なんとかかんとか21時過ぎに道の駅小石原に無事到着しました。

その3に続く

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この記事を書いた人

パソコンとネットの何でも屋さん兼農家見習い中
2021年に奥さんに腎移植して人生の価値観が大きく変わりました
何が起きても諦めずに生き抜く力が一番大切
時々ブログも書いてます

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