UTMHに参加–その3

なんとかかんとか到着した道の駅小石原。
本来ならここで2〜3時間の仮眠をとる予定だったのですが、
峰入り古道等想定以上に時間がかかってしまったため、
話し合いの末出発時刻を伸ばすことなく予定通りに出発することになりました。

染み渡る旨さの豚汁。美味しかった〜(≧∇≦)

それはともかく、素晴らしいエイドをEVAさんの奥さんと娘さんが用意してくれていました。

いなりも最高\(^o^)/

なんと!道の駅の休憩場所にストーブを持ってきてくれた上、
温かい食べ物や飲み物を用意していただきました。
私の奥さんも差し入れを持ってきてくれ、
みんなで美味しくいただきました。
冷え切った体にストーブと温かい食事は染み渡ります。

食後はクタクタに疲れていたので少しでもいいからと睡眠をとりました。

美味しいごはんをお腹いっぱい食べ、ほんの少しだけ仮眠をとることができたおかげで、
後半に向けて元気が湧いてきました。
EVAさんの奥さん娘さんエイドを開いてくださってありがとうございました。

これまで何度もロングトレイルの練習や大会で、
エイドに助けられ最後まで頑張れた経験があります。
そういう思いがあるからこそ、
トレイルランニングってプレーヤーだけじゃなく、
誰かを支えようというサポーターとしての気持ちが自然と湧いてくる。
苦しいけれど、苦しいことばかりじゃない。
改めてトレイルランニングって素晴らしいスポーツだと思います。

ここから嘉穂アルプスと呼ばれる馬見山・屏山・古処山への縦走路へと突入します。
天気予報アプリでは曇りの予報だったのに、
山頂へ近づくに連れ雨が降り出してしまいました。
風も出てきて寒くなったので山小屋で小休止する予定だったのですが、
濡れた体は床下からの底冷えに我慢できず先へ進むことを選択。
熱を奪われないようにレイヤリングに気を使いながら、
なんとか縦走を終えることが出来ました。

嘉穂アルプスを終えここから八丁越えを通って夜須に向かっていきます。
このあたりから眠気がピークを迎え、はっきりと幻覚が見えるようになりました。
この八丁越えひたすらつづら折りのコンクリート道を登っていくという、
すごく単調な登りが続きます。

ペースの上がらない私はみんなの後ろからてくてくと歩いたり、
眠気覚ましに走ったりしながらついて行ったのですが、

前を行くYUKKIの「Ultimate Direction」と書かれたザックの文字が、
ヘッデンのライトで照らされ先の方でゆらゆらと動いているのが見えました。
その書かれた文字、最初はアルティメイトディレクションと読めていたのに、
段々「うどん・そば」に見えるようになり、
最期はザック全体が「うどん・そば」と書かれた電飾の四角い看板に見えるようになりました(笑)
「YUKKIはこんなところで一体何を背負っているのだろう?」とおぼろげに思いながら、眠い目をこすりこすりやっとピークまでたどり着いたのでした( ̄▽ ̄)

大抵一山越えると眠気は覚めるのですが、
この日はずっと辛くて夜が明けてからも、
道路下の牧場のように見える場所に熊や牛が見えたり、
道路脇で金髪の外国人の女性が見えたりと幻覚のオンパレードとなりました(;・∀・)
そりゃあ二晩も寝なきゃ当たり前ですよね!

このくらいに見えるようになると明らかに幻覚だとわかるので、
見えても誰にも言わずに「あ〜、また見えてるわ〜」と楽しむ余裕すら出ていました。

これまでナイトランの練習会は何度かやってきましたが、
2晩というのは初めての体験でいろいろと勉強になりました。
例えば1晩くらいでしたら気にならなかった歯磨き。
二晩目に無性に歯磨きがしたくなりました!

練習ということもありますが、
割と何も考えずに好きなものを食べます。
これだけ動いているのだから少々何食べても太らないだろうと。
それよりも食べれなくなってハンガーノックになったら大変だと、(実際に冬場にそんなことはあまりない)ついつい自分に甘い傾向となり食べすぎてしまいます。
辛い登りが続くと食べるくらいしか楽しみがないので、
それはそれでいいのですが、
だんだんと口の中が気持ち悪くなってきます。
そんなときこれまで感じたことがないほど歯磨きがしたくなりました。
眠気覚ましにもなりますし歯磨きセットは必需品ですね。

そんなこんなで眠いながらもなんとかかんとか進んでいくと、
OGSさんのご友人のTKKさんがエイドを開いて待ってくれていました。
聞くところによるとOGSさんが、
今度中津から太宰府まで山をつないで行くと言ったところ、
そんな変態さんがいるのなら是非お顔を拝んでみたいと、
言ったとか言わないとか(;・∀・)

こんな顔で良ければどうぞどうぞ。

んでもって、TKKさんのいる場所までモチベーションを保ちつつ一同前進。
そしてそのエイドの素晴らしさに打ちのめされました。
早朝にもかかわらず心のこもったエイドを用意していただきました。
一同すっかり回復。
どうしてこのとき写真を撮らなかったのか不思議でしょうがないのですが、
豆乳鍋におにぎり、温かい飲み物などうれしい心遣いありがとうございました。
特にしじみエキスが疲れた体にめちゃ効きました。

お腹も元気もいっぱいになり、
大根地山までの長いロードをひた走ります。
最終日は天気もよく気温も上がってきたので、
ミッドレイヤーを1枚脱げるほど。
こういうときザックにギュッと入れられる、
少し大きいサイズのザックがあると便利ですね。
ウェアリングを試したり長時間自分で補給食を持たなければならないときなど、
快適に練習を楽しむためにも、
今持っているザックよりワンサイズ大きなザックを用意すべきだなと思いました。

大根地山は昨年、太宰府から小石原まで行ったときに来たことがあるので、
よく覚えていたつもりでしたが、逆側から登ってきたので下ったところを逆から登るとこんなにきつかったのかとびっくりしました。

なんとかかんとかピークまでたどり着き、
残すは三郡山・宝満山の二座を残すのみ。
福岡では有名なこの二座ですが、
私は初めてでこのラスト二座が最初から楽しみでもありました。
聞くところによると、
そんなに大した山じゃないよということだったので、
少し油断していたのですが、
今回企画したEVAさんの背振向上委員会的なコンセプトルートは、
全てきついルートで登るのだとか( ;´Д`)

HPNフルーツありがとう!

取っ付きから中々直登ルートが見つからず、
「もう、いいやん。ふつうのルートで」とか密かに心の中で思っていたのですが、
なんとかかんとか直登ルートを探すEVA氏とHO1氏。

私の心の声が聞こえていたようで、
なんとか探し出し結局直登ルートにて登ることに( ;´Д`)
登る途中、傾斜がきつくなるとここからはホルモンだとかカルビだとか、ちょっとイミフな表現で三郡山頭頂。
もうここまで来るとホルモン(=急登)なんていいから、
あっさりとしいたけを酢醤油で食べたい気分になります。

さぁ、残すは宝満山だけとなりました。
鎖場を登り晴れて最期の一座宝満山へ登頂!

よくも中津からここまで自分の足だけでこれたものだと、
自分で自分を褒めてやろうとしていたところ、
実はここから背振縦走して唐津まで行くルートがあると、
悪魔のささやきを聞かされ、
上には上がひたすらにいるものだと何も聞こえないふりをしていました。

UTMH総工程

練習会のお誘いを頂いたときちょっとビビっていましたが、
完走できて100マイルのしっぽくらいがつかめたような気がします。
今回一緒に行ってくれた皆さん、エイドを開いてくださった皆さん、最後合流してくれた皆さん、そしていつも応援してくれる奥さんにスペシャルサンクスです。
今年の本命レースはまだ決まっていないけれどがんばります!!

追伸
UTMFの2次抽選に当選し今年のメインレースが決まりました。
100マイラー目指して頑張ります!

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この記事を書いた人

パソコンとネットの何でも屋さん兼農家見習い中
2021年に奥さんに腎移植して人生の価値観が大きく変わりました
何が起きても諦めずに生き抜く力が一番大切
時々ブログも書いてます

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