今回出場された方で、
樋熊敬史さんとおっしゃる方がいまして、
樋熊さんは2016年全日本マスターズ5000MW M30優勝(日本記録・大会新)された実力の持ち主です。
樋熊さんは生涯を自分の力で歩くことを理念に、
競歩で培った「身体を使う技術」を通じて、
「競技スポーツと社会との関わり」を目的として、
というサイトを運営し活動をなさっています。
その中に活動の理念が書かれたページがあり、
とても素晴らしい内容でしたので是非読まれることをおすすめします。
そして今回は多くの方に競歩を実際に見てもらいたいと、
自費でわざわざ新潟から参加されました。
スタート前にも紹介されみんなからも注目の的。
最後からスタートしてどこまで順位を上げるのかにも注目が注がれました。
それにしても参加している方はいろんな方がいらっしゃいます。
こちらは新撰組。
しかし足元は草履ではなくランニングシューズでした(^_^;)
この方は脚立持参。
これどう使うんだろう?
カメラマンなのか?
はたまた休憩用の椅子の代わりなのか?
気になります。
100キロウォークに参加されている方は、
グループでの参加が多いようで、
夫婦、親子、祖父とお孫さんなど家族での参加が目立ちました。
思い出つくりや、この大会に参加するに至った思いなど、
それぞれのストーリーがあるのだろうなと想像すると、
随分マラソンやトレイルランニングとは違って見えます。
私は普段トレイルランニングを中心に大会には参加していますが、
その目的はどちらかというと、個人の目標を乗り越えたいという気持ちや、
自然との関わりを大切にしたいという思いが大きいですが、
100キロウォークが多くの人々から愛される理由は、
また違ったものなのでしょうね。
スタートしてすぐの名物コース今川の「沈下橋」。
7年前に参加したときもここで渋滞に会いました。
でも今回のほうが長く待ったような気がします。
タイムを目指す方は早めにスタートブロックに付いたほうがいいですよ。
実際に沈下橋を渡るとこんな感じ。
結構な水量でちょと怖いです(^_^;)
ここを渡ると本当は、
Mr.100キロウォークこと「たろ」さんが、
ハイタッチで応援してくれるのですが、
今年はアメリカの大会に参加しているのでいませんでした。
沈下橋を過ぎ海岸方面へ。
友人夫婦と喋りながら歩いていると、
先ほど紹介した樋熊さんにあっさりと抜かれてしまいました。
もう、こんなところまで来ているなんて。
すごいです!
あっけにとられて写真を取るのを忘れてしまうくらい。
うっかりしていました(^_^;)
コースは海岸沿いに進みます。
このあたりはまだ余裕です。
すごく景色のいいところでしたよ。
コース途中には、
稲童1号掩体壕(いなどういちごうえんたいごう)
があります。
掩体壕とは、戦時中に敵の空襲から軍用機を守る目的で造られた格納庫だそうで、
こんなところ歩いてこないとわからないよなぁ〜って思うようなところにありました。
詳しくは行橋市のホームページにリンクが有りましたので、
ご覧くださいね。
その頃、休憩場所が用意された築城公園では、
コカコーラボトラーズさまからの協賛で、
全てのドリンクが100円で販売されていました。
ありがたいですね。
他のドリンクメーカー様も、
別の箇所で是非ご参加よろしくお願いします(*^^*)
ここで先回りしていた奥さんが、友人NARIちゃんを見つけて応援。
彼女は初参加にも関わらず、
16時間台で完歩した猛者です(゜o゜;
すごいですね~!
そして樋熊さんも通過。
めちゃくちゃ早いです!!
遅れることどれくらいかわかりませんが、
我々も通過。
まだまだ元気ですよ〜。
少し休憩し出発しました。
築城公園を過ぎ国道10号線に入ると、
初めてのコンビニ発見!!
しかし、100キロウォークに参加している人だらけ。
しかも商品がかなりなくなっていて、買うものがあまりありませんでした。
補給食などは途中で買うことは出来ますが、
商品がなかったり、購入に時間がかかったりするため、
ある程度は用意したほうが良いみたいですね。
しかしコース上にあるお店はほとんどこの大会に好意的なようで、
コンビニの駐車場には、
休憩用の場所を確保してくれているし助かりました。
長く大会を続ける上で気をつけないといけないことは、
地域の方と良い関係を築くことだと思います。
ボランティアの方ともそうですが、
行橋別府100キロウォークは、
協力して頂いているお店などとも、
ちゃんとビジネスとしてメリットを提供した上で、
場所の提供など相互の関係がうまくいっているのだと思いました。
確かにこの大会。
タダのものが少なかったです。
飲料水や食べ物など通常のマラソンやトレイルランニングの大会では、
タダで提供してもらえますが、
100キロウォークはそういったエイドステーションが少なく、
参加者自らが用意しなければなりません。
でも、これいいやり方だと思います。
約5000人もの人間が消費しながら100キロ移動するわけですから、
それなりの経済効果が期待できます。
結果としてそうなったのか、
工夫なのかはわかりませんがとても良いことだと思います。
結局のところイベントでどんなに人を集めても、
地域にお金が落ちないと、持続可能ではないということなのでしょう。
やっと第1チェックポイントの中津中央公園に到着しました。
この時スタートして約8時間8分くらい。
時刻は21時を回った辺りです。
まだ3分の1を少し過ぎたくらいですが、
もう、とにかく進んだ距離に対してかかる時間が長い( ;´Д`)
通常のランニングで慣れている時間感覚と移動距離に差がありすぎて、
最後まで慣れませんでした。
10キロ移動するのに約2時間ちょっと。
ランニングだと1時間ちょっとで行けるのに、
その倍の時間がかかるものだから、
頑張っている割に、
これだけしか移動してないという焦りを感じます。
とにかく残りの距離が減らないイライラ感が募ってきて、
後半はずっと焦燥感との戦いでした。
第1チェックポイントを過ぎた最初のコンビニでちょっと休憩。
こうやってゆっくりと座って、
休める場所があるってとてもありがたかったです。
第1チェックポイント過ぎのローソンの方々ありがとうございました。
お腹がへったので何か食べようと店内に入るも、
おにぎりやお弁当はほとんど無く、
とりあえずお湯さえあれば食べられる、これをいただきました。
うん!おいし〜!!
鉄板の美味しさです。
温かいものを食べると元気が出ますね!
その後、友人夫婦と別れ単独歩行で進みます。
TOTOのサニテクノ中津工場ではトイレの貸出をしてくださっていました。
私は立ち寄りませんでしたが、普段入れないところだし、
せっかくだったので行っときゃ良かったかな?(^_^;)
トイレもコンビニ以外ではあまりないですし、
コンビニもすごく並んでいるので、
できる所があれば行っておいたほうがいいです。
41.4キロ地点の土屋農園さんでは毎年梨を振る舞っていただいています。
とても甘くって美味しくいただきました。
夜通し梨を剥いてくれてありがとうございます。
梨をどうぞといってくれるお姉様方もありがとうございます(^_^)v
とても美味しかったし、元気が出ました。
食べ物ばかりの話ですが、
その間しっかりと歩いています(^_^;)
土屋農園を過ぎて52キロあたりで小腹がすいてきたので、
何か食べようかなぁ〜と思っていた矢先、
竹の屋さんという鰻屋さんが、
鰻入りのおにぎりを200円で販売していました。
休憩場所とトイレも提供してくれていて、
とってもありがたかったです。
しかもこのおにぎりめちゃくちゃ美味しかったです。
お腹も満たされ、また元気に復活。
53.7キロ、宇佐のジョイフルさんでは味噌汁とスープと水のサービスが受けられました。
時間はスタートして11時間48分くらい。
もう日が変わる頃にこういうサービスは本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。
あとここを過ぎてもう1つ忘れられない思い出がありました(^_^;)
宇佐神宮手前で宮崎の青果関係者と名乗る方が、
バナナを参加者に差し入れしてくださいました。
実はこのバナナあまり熟れてなく、
食べると渋くてガシガシと音がするようなバナナでした(^_^;)
それでもありがたく頂戴し頂きました。
もうすぐ第2チェックポイントの宇佐神宮だし、
着いたらうどんかカレーを食べよう!
そしたら口の中の渋みもきっと取れるし、
ちょうどいいやくらいに思っていました。
そして宇佐神宮が見える辺りに来てなんか変?
どうして真っ暗なの?
それでよくよくマップを見ると、
第2チェックポイント郷の駅宇佐
とちゃんと書いているじゃありませんか( ;´Д`)
ここ宇佐神宮からは約5キロ先。
5キロと言えば約1時間かかります。
この時のショックったらありません。
口の中はさっきのバナナの渋さがかすかに残り、
どうしてこんな勘違いしたんだろう?と、
ショックの中、口の中の微かなバナナの渋さが後押しし、
トボトボと暗闇の中を一人歩くのでした。
そしてやっと到着した郷の駅宇佐。
この地点で61.6キロ。
スタートして約13時間5分。
時刻は午前2時くらい。
もちろんいただきましたよ真夜中のカレー500円。
眠気覚ましにスパイシーなカレーが良いと思い、
勢い良くお腹へかきこみ最後の39.1キロを暗闇の中進むのでした。
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