100km走った先に見えた景色|北九州ロング走で得た最大の学び【後編】

貫山到着

前編では、北九州から平尾台、行橋、苅田へと続く100kmロング走の様子を書きました。

深夜にスタートし、平尾台の日の出を眺め、距離はすでに70kmを超えています。

疲労も眠気もピーク。

それでもまだ終わりではありません。

最後の目標である貫山を目指して進みます。

目次

76km地点、最後のピークへ

北九州に帰ってきました

苅田のコンビニを出発し、県道254号線を経由して朽網駅方面へ。

平尾台を下り、行橋、苅田と回り、ようやく北九州へ戻ってきました。

この時点で、

  • 経過時間 約13時間
  • 走行距離 約76km

ここから最後の難所である貫山へ向かいます。

GPSウォッチの設定でここまで差が出る

これまでで76キロ

今回改めて驚いたことがあります。

それはGPSウォッチの記録設定です。

私はSUUNTOを毎秒記録で使用。

一方、BANさんはバッテリー消費を抑えるため10秒記録で走っていました。

途中で距離を確認してみると、その差はなんと約10km。

もちろん計測条件によって変わりますが、想像以上の差でした。

ウルトラトレイルや100km以上のレースではバッテリー管理が重要になります。

私の場合はモバイルバッテリーと充電ケーブルを携行し、必要に応じて充電しながら走っています。

長時間レースでは、こうした装備の工夫も大切な準備の一つだと実感しました。

やっぱり最後はトレイルがうれしい

昭和池から平尾台へ

昭和池からトレイルへ入ります。

長時間ロードを走った後だったこともあり、木陰のある山道がとても快適に感じました。

足への衝撃も少なく、気持ちも少し楽になります。

やはり私はトレイルランナーなのだなと思いました。

平尾台名物「激坂」の洗礼

この景色平尾台トレイルに出た方なら見覚えがあるでしょ

平尾台トレイルレースに出場したことがある方なら覚えているかもしれません。

竹林を抜けた先に現れる、あの激坂です。

しかもピークが見えたと思ったら、また登り。

さらに登ったと思ったら、また登り。

レース当日はこの場所で誘導スタッフをしていました。

その時は通過するランナーに、

「頑張ってください!」

と元気よく声をかけていました。

しかし実際に登ってみると、とんでもなくきつい。

頂上に着いた瞬間、真っ先に思ったのは、

「気軽に頑張れなんて言ってすみませんでした」

でした。

経験して初めて分かる苦しさがあります。

そして同時に、あの日ここを走り抜けたランナーの皆さんへの尊敬の気持ちがさらに大きくなりました。

激坂頭頂中
キツかったけどご褒美

貫山山頂で出会った優しさ

激坂を越え、ようやく貫山山頂へ到着。

正直、この時点ですでに達成感でいっぱいでした。

すると山頂で休憩されていたご夫婦から、パンと手作りジャムをいただきました。

疲れ切った体に、その味は驚くほど染み渡ります。

あまりに美味しくて写真を撮ることすら忘れてしまいました。

山を歩いていると、こうした思いがけない出会いがあります。

私はこういう時間が大好きです。

レースの順位やタイムだけではない。

山には人と人をつなぐ魅力があります。

貫山到着

ついに100km到達

貫山を下り、平尾台の麓へ。

ここまで来ると会話も少なくなり、それぞれが黙々と前へ進みます。

そして相談した結果、

「100kmを超えたところで終わろう」

ということになりました。

ゴール地点に選んだのは、深夜3時に肉うどんを食べたあの場所。

かかしうどんです。

そして――

無事ゴール。

スタートからおよそ18時間。

走行距離100.1km。

振り返れば長い一日でした。

それでも不思議と「やっと終わった」よりも、

「本当に走り切れたんだ」

という気持ちの方が強かったのを覚えています。

ヤッターゴール
100キロ越えました

強いランナーほど食べ続ける

ゴール後。

OGSさんは早速ビール。

BANさんは最後まで笑顔。

そして二人に共通していたのは、食欲がまったく落ちていないことでした。

長時間運動になるほど、補給は重要になります。

走力だけではなく、

「食べ続ける力」

もまたウルトラレースでは必要な能力なのだと感じました。

ご褒美のビール

100km走って分かったロード練習の価値

今回の練習で最も大きな学びは、ロード練習の重要性でした。

正直、それまでは

「トレイルレースなら山だけ走ればいいのでは?」

と思っていた部分もありました。

しかし実際に100km近くロード主体で走ってみると考えが変わりました。

ロードでは、

  • 心肺を追い込みやすい
  • 一定ペースを維持しやすい
  • 足づくりができる
  • 登りでも走り続ける練習になる

というメリットがあります。

トレイルだと路面状況によって歩く言い訳ができてしまいます。

しかしロードにはそれがありません。

だからこそ、純粋に走力を鍛えるには非常に効果的だと感じました。

シューズ選びにも最高のテストになる

もう一つ大きな収穫がありました。

それは新しく購入したシューズの確認です。

100kmという距離を走ったにもかかわらず、足裏の痛みやトラブルはほとんどありませんでした。

長時間ロードを走ると、

  • クッション性
  • フィット感
  • 足裏への負担

が非常によく分かります。

少し贅沢なテスト方法かもしれませんが、本番前にシューズとの相性を確認するには最高の機会でした。

そして、

「このシューズならCCCでも戦える」

そう確信できたことは大きな収穫でした。

人は思ったより遠くまで行ける

今回100kmを走って感じたことがあります。

それは、

人は自分が思っているよりも遠くまで行ける

ということです。

もちろん一人では無理だったかもしれません。

OGSさんやBANさんがいたからこそ、ここまで来ることができました。

強い仲間と走ることで、自分一人では見られなかった景色を見ることができる。

今回の100kmロング走は、そんなことを教えてくれた忘れられない一日になりました。

本当にありがとうございました。

そして皆さま、お疲れさまでした。

追記

小倉競馬場

OGSさんたっての希望でやっぱり来てしまいました(^_^;)
どこかって?
小倉でお馬が走るところです。
翌日の結果はどうだったのでしょう?

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この記事を書いた人

30代で独立、妻への腎移植、自身もIgA腎症に。トレラン大好きだった自営業者です。病気やお金の不安があっても生活は続く。夫婦で60代を迎えるにあたり、福岡で小さな畑を耕し半自給自足の丁寧な暮らしへ。「急がない。でも、やめない。」をモットーに好きなことをぼつぼつ。ブログと音声配信もやってます。

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