稲垣えみ子さんの「家事か地獄か」を読みました。
その読後感を率直に書いてみたいと思います。
最近モヤモヤしているうちの一つに、
これからの人生お金に振り回されて生きるのか
それともお金に振り回されないで生きるのか!っていうことがあります。
そりゃ、自分以上にお金を持っている人なんてざらにいらっしゃるでしょうけど、それだけで幸せってこともないですし、なきゃないで心配になるっていうものです。
老後2000万円問題なんて馬鹿げているこという人がいましたが、幾らいるかなんていうのはその人の生き方次第なんであって、誰にもわからないところです。
ましてや人生100歳時代なんて言うけど「本当にそうなの?」って思っていました。
本の中でも書かれていましたが、
何しろ医療がもたらした人生100年時代とやら、それは「若さの延長」ではなく、まさかの「老いの延長」だった。
家事か地獄か 稲垣えみ子 P89
この言葉には正直ハッとさせられましたよ。
ホント、その通りだ。
そう言う気持ちに対して稲垣さんは身の回りの家事ができれば、それほど大きなお金はなくても健康で健やかに幸せに暮らしていけると言っています。
彼女は(便利と言われている)身の回りのものをどんどん捨てていって、かなり極端な生活をしていますが、そこまでは行かずとも今より生活を拡大せず、どちらかというと閉じていくように生きていけば良いのではないかと思いました。
そのためには自分で自分の面倒を見ることのできる家事が重要なのだと。
何も完璧にやる必要はない。
大きな家の掃除は大変なので小さな家や住む場所を限定する。
着るものもそんなにたくさん着れないし、必要としないなら処分する。
食べ物も炊き立てのご飯にお味噌汁、お漬物に何か食べたいものがあれば一品あればそれで充分。夜の晩酌はもちろんオッケー。
そう言うふうに少しずつ減らして自分と向き合いながら小さな生活を大切にしていくことを心がけていくと、何とかなりそうな気持ちになります。
今を維持するより、できることで今を楽しむことのほうがこれからの時代の幸せなのかもしれません。
そう言うことを考えさせられた1冊でした。