2018 UTMB TDS完走記録–その3

TDS標高図

T7 LES CONTAMINES MONT-JOEでの休憩もそこそこに出発。
ついに最後までレースを楽しむ気持ちになれなかったです。
焦った気持ちのまま標高図を見るとゴールまでのピークはあと3つ。
しかもこれまでの山に比べれば小さく感じます。
しかしこの3つが異常にキツかった( ;´Д`)

キツイ上り坂

CHALETS DU TRUC(1721m)を目指し登山道までの舗装された道を登ります。
しかしこれがかなりの傾斜。
こんな道路日本では記憶にありません。

こういう時に役に立つのがポール。
日本では足が弱くなるとか、レースで使えないからということで、
あまり使われませんが、うまく使うと上体の使い方や、
股関節を大きく使った歩き方がよく分かるので、
練習などでも積極的に使ったほうがいいと思います。
特にヨーロッパのランナーは一様にポールワークが上手く、
上りなんてパワーウォークでガシガシ登っていきます。
あれ、出来るようになりたいな!

牛はすぐ近くにいます

CHALETS DU TRUCを過ぎ次のピークCOL DE TRICOTを目指します。
牛があちこちいる牧野を登っていくのですが、
本当にあちこちにそしてすぐ近くに牛がいてびっくり!
Aso Round Trailに出たときも牧野を通りましたが、
牛は遠くにしかおらず警戒している様子。
こっちの牛って図太いというか逃げないんですね。
牛に遠慮するのは人間の方って感じでした。

一番きつかった上り

ここからが本当にきつかった。
最初スペイン人親子と思しき家族の後ろについて登ってたんですけど、
そのうち先に行けって言われて先頭に出たら、
今度はこっちがきつくなっても代わってくれない。
道脇に避けても「いいから、いいから」と笑うばかりで先に行けとジェスチャーで送られてしまう。
後ろを振り返ると8人くらいの集団になっていました。
みんなきついもんだから抜く気はなく力を温存している感じ。

しかもこの家族、スペイン語でわぁーわぁー喋るもんだから、
追いまくられるような気持ちになって手が抜けずキツイったらありゃしない。
スペイン語ってそばで聞くとすごい迫力です!

後でスントのデータ見たら心拍数は最近見たことのないような数値でした。
そんな余裕のない気持ちで中々ピークは見えないし、
余りにも辛くて

オレ、日本に帰ったらもうトレラン止めるわ!( ;´Д`)

って心の中でふっと湧いちゃった。
こんな気持ちになったのは初めてのことで自分でも驚きました。

トリコットのピーク

それでも頑張ってやっとこさピークに着いたら、
一斉にみんなピュッて居なくなっちゃいました。
こちとら性も根も果てちゃったもんだからちょっと休憩。
もう、ここからはハイキングくらいの気持ちでいいやーと気持ちを切り替えたら、
気分が軽くなりまた元気が出ました。
人って気持ちの持ちようで元気って出てくるもんだねぇ〜。
また、トレランから人生を学びました(^_^;)

絶景のオンパレード

絶景のオンパレード

さっきの弱気は何だったんだろう!
天気も素晴らしく眼に映る景色はまるで絵のような世界が広がっています。
凄い!凄い!
感動に一人浸りながら山の神様のご褒美を味わいました。

大迫力の吊橋

大迫力の吊橋

途中大きな沢を渡る吊り橋がありました。
物凄い勢いで流れる沢に架かるその吊橋は、
人が一人やっと通れるくらいのなんとも心もとない吊橋。
たもとには

「ONLY 2PEOPLE!」

書かれた看板があります。

大迫力の吊橋

この人です(^_^;)

どう見ても1人ずつしか渡れないので順番を待っていると、
僕の前にいた外国人ランナーが「来るなよ!俺が渡るまで来るなよ!」と言った感じで、
ジェスチャーするので、「わかった!わかった!」と待っていると、
その姿が上島竜兵みたいに映ってすごくおかしくなっちゃった。
緊張するとおかしくなるっていうあれでしょうか?
相当に緊張していたのだと思います。
僕の番になって慎重に歩きましたが、
撮影するとなぜだかスマホを落としてしまいそうな感じがして、
とても出して撮影する気持ちにはなれませんでした。

 

スキー場のリフト下にある最後から2番めのチェックポイントのBELLEVUEでチェックを受け、
コーラを2杯流し込み最後の長い長い下りを進みます。

眼科にシャモニーが

樹林帯を抜け見晴らしの良い舗装された道に出ると、
遠くにシャモニーの街が見えるようになってきました。
長い長い下りは見えるようになってきてからがさらに長い。
もう走る気力さえ無かったけれど、
後少しで終わってしまうこの旅を噛みしめるよう下りて行きました。

Mori Moriちゃんと

すると下りきったあたりで私の名前を呼ぶ声が。
よく見るとMori Moriさんの姿がそこにありました。
Mori MoriさんはNYに在住の方で、
今回友人のDちゃんのサポートで初めてUTMBに参加された方です。
昨年のCCCに挑戦した私のブログを読んでくれてコメントやメッセージを通じて、
今回シャモニーで初めてお会いしたのでした。

「エイドまで後少しだよ!」

と声を掛けられ妻の待つエイドまで一緒に走りました。

最後のエイドLES HOUCHESには、
奥さんとMoro Moriさんと明日CCCに出場するDちゃんでわざわざ一緒に来てくれていたのでした。
ここまで来れば一安心。
ゴールのシャモニーで一緒にゴールしようと約束して別れました。

LES HOUCHESからシャモニーまではレース前に試走していたので、
距離感やコースの感じもわかっています。
試走って大事ですね。

ご夫婦でTDS完走

完走おめでとうございます

エイドを出たところで日本人ご夫婦で参加されている方に声をかけてもらいました。
このご夫婦BOURG SAINT MAURICEのエイドでもお話した方でした。
ご夫婦でTDSなんてすごい!
お互いに労をねぎらいながらシャモニーまでのゴールを目指します。

ゴールに向かう途中、宿泊しているアルペンローゼのKOUさんご夫妻の姿を見つけたので声を掛けると、
「あと3キロほどですよ〜。がんばって〜」と応援してもらいました。
さぁ、いよいよシャモニーの町に入ってきます。

町に入ると大勢の方々が応援してくれ思わず昨年のゴールシーンを思い出してしまいました。
UTMBの精神でもあるトップランナーでも、
最終ランナーでも同じように惜しみなく尊敬の念を持ってみんな声をかけてくれます。
昨年そこが気に入りUTMBの虜になりました。

ゴール少し前で奥さんや、MoriMoriちゃん、そして明日CCCに出るMoriMoriちゃんの友人のDちゃんが待っていました。
約束通り一緒にゴールしようとコースに呼び込み手をつないで走ろうとすると、
最後のところでランナー以外は入ってはいけないと私以外は出されてしまいました。
どうやらOCCのトップ選手たちがゴールするタイミングと一緒になったことが原因のようでしたが、
少し残念な気持ちになりました。
こういうことをしたらUTMBの表彰式で行う、
トップ選手と最終ランナーを同時に称えるパフォーマンスが嘘になっちゃうよ!
大会スポンサーがついているランナーがゴールするので、
しょうがない部分もあるけどそれならレーンを分けるなどしてほしいな!と、
少しだけがっかりしました。

DちゃんとMori Moriちゃん

一緒にゴールしたかったな!

まっ、不満はそれだけ。
それ以外は大満足の128Kmの旅でした。
「日本に帰ったらもう、トレランやめる」とまで思ったのに、
今このブログを書きながら、
夜間通ったところはどんなところだったんだろう?
明るいときに行ってみたいな!とか思っている自分がいます。

Answer4のオーナーさん

たぶんAnswer4のオーナーさん?

もう一度TDSにでる?って聞かれたら、
即答で「出る!」とはまだ言えないけどね(^_^;)

UTMBがんばれ

UTMBにチャレンジする九州の知人達

モンブランの山々は相変わらず透き通るような美しさで惚れ惚れとしたし、
どれだけ上るの?どれだけ下るの?って言う一気上り下りは、
九州に住んでいる日常からは味わえない苦しさだったけど、
それは体験しないとわからない貴重なものでした。

さぁ、これで念願のUTMBの出場資格を得ることができました。
夢の舞台に向けてゼロ関門に望みたいと思います。
長々と読んでいただきありがとうございました。

おわり!

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