阿蘇ラウンドトレイル 彼方に見える根子岳を目指して–その3

みんなでジャンプ
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昨年に比べ格段に楽しかったスタート

みんなでジャンプ

公式サイトより引用

昨年はボランティアとして参加したこの大会。
参加してスタートゲートに立つとやっぱり感動もの!
当日は最高の天気でこれから登る外輪山がくっきりと見渡せます。

レジェンド伊藤さんと一緒に

レジェンド伊藤さんと一緒に

レセプションとして、
恒例の阿蘇町長による歌が披露されましたが、
残念ながら何の歌か最近の歌に疎い私はわかりませんでした(^_^;)

くまモン登場

その後、熊本といえばやっぱりこの方(?)
くまモンの登場!
会場は大盛り上がり雰囲気は最高潮。
やっぱり大会のスタートっていいですね。
普段では味わえない緊張感と高揚感を味わいながら、
スタート地点である大阿蘇環境センター未来館を、
AM7:00にスタートし長い旅が始まりました。

ARTのコースについて

2018ARTコースマップ

ARTのコースをざっと説明すると、
大きく前半後半に分けられます。
前半はスタートから高森町民体育館までで、
外輪山や見晴らしの良い牧野を通る阿蘇らしい景観のコース。

後半は南阿蘇外輪山を縦走するガッツリトレールコースです。
しかも後半はナイトトレールというおまけ付きです。

スタートしてしばらくはロードを走り、
地元の方のあたたかい応援を受けながら軽快に走ります。
今年は昨年と違いできるだけトレイルに早く入れるよう配慮されたみたいですが、
それが仇となったのかトレイルに入る前に渋滞が起きたようです(^_^;)
まぁ、みんなを落ち着かせるための演出ってことで…

外輪山からの最高の眺望

渋滞を抜け登りきった辺りで眺望が開けると周りからは、
「わぁ〜」とか「すご~い」とかの声が続出。

子供の頃から何度も阿蘇には来ていますが、
「こんなの初めて〜」って言いたくなるような絶景の連続でした。
本当に素晴らしいぞ!阿蘇は!!
世界中の人に見てもらいたい!そう思える景色です!!

震災の傷跡を確認することもこの大会の意義じゃないかと

よく繋いだなと思えるような道路脇のトレイルを進んだり登山道や牧野を進んでいきます。
WS1とAS1の間だったと思うのですが、
大型の工事用バスとすれ違ったりショベルカーなどを多く見るところがありました。
この辺りがコース上でもっとも被災した辺りだそうです。
そう、震災で一見復旧しているようにみえる阿蘇も、
まだまだ復旧には程遠い所や手付かずの所があるとのこと。
そういうところを確認しながら今の阿蘇を知ることもこの大会の意義だと思います。
できれば来年、再来年と参加し大会を通じて阿蘇の復興を確認できれば理想的です。

天気良すぎ!

しかしそれにしても天気が良すぎて熱いです。
足がつらないように水分補給と電解質をしっかりと取り先へと進んでいきます。
WS1の折戸地区コミュニティーセンターを予定よりも36分早く到着。
順調ですがまだまだ先は長いのでペースを落としてもいいと確認します。

AS1のはな阿蘇美でソックスを脱ぎ、
足指の間と土踏まずの辺りにワセリンを塗り靴ずれ予防のためのケアを行いました。
ロングレースはちょっとしたことで後半トラブルに繋がるので、
こういったケアが凄く大切になってきます。
お陰で靴ずれによるトラブルは最後までありませんでした。

ほわっほわのだご汁

足のケアが終わったら用意されていただご汁をいただきました。
このだご汁が旨いのなんのって!
普段、観光で熊本で食べるだごってコシがあるのが普通ですが、
ふんわりと柔らかいんです。何か入っているのかな〜?
とにかく美味しかったですよ。今回ボランティアで参加しているEMRちゃんとも挨拶して、
最後に水を満タンにして出発しました。

長かった次のエイド

フェレ峠に似た大観峰までの坂

AS1のはな阿蘇美から次のAS2国造神社まで。
この区間しびれたのが阿蘇が見渡せる大観峰まで登る所。
下から見上げると「あんなところまで登るの?」って嫌になっちゃうほど、
急坂を登ります。
しかしこの風景何処かで見たことがあります。
どこかというと昨年CCCで見たフェレ峠から山頂へ登る所(だったと思う)にそっくりでした。
「あ〜、こんなんだったなぁ〜」ちょっと懐かしく思いながら登っていくと、
フランスから参加しているランナーさんが景色を撮影していたので、
「写真撮りましょうか?(多分英語で)」言って撮ってあげました。
ここで「最高だろ?阿蘇は?」とか言えればいいんでしょうけどね(^_^;)
自分の中で小さな世界貢献と呼んでいるんですけど、
次回はちゃんと言えるようにこのくらいの英語は言えるようにならないと!

阿蘇五岳が一望

登りきって牧野に入るところで知人のKWHさんが呼び止めてくれて、
絶景バックに写真を撮ってくれました。
知っている人の顔を見ると元気が出るといいますが、
これホントですよ。
すっごい元気をもらって再出発。
KWHさんありがとうございました。
ついでにこの少し進んだところで、
「チョコレート食べませんか?」って言ってくれる人がいたんですけど、
あまりに暑く丁寧にお断りした所、
「じゃ、カルピス飲みます?」って言われて、
クーラーボックスから出してついでくれたカルピスの美味しかったこと。
冷たい飲み物があんなに美味しいなんて!!
どこの誰かは存じませんがありがとうございました!!

AS1からAS2の区間が一番水がやばかったです。
私1.5リットル持っていたから大丈夫だったけど、
1リットルしか持っていなかった人は足りなかったんじゃないかな?

暑さにやられた国造神社からすずらん公園

水もギリギリでやっとの思いでたどり着いた国造神社。
エイドちょっと前にも知った顔がいましたよ。その名もHAMさん。
「車乗っていきますか〜?」だって(^_^;)
こういうジョーク嫌いじゃないですけど、
切れの良いジョークで切り返す元気もなく、
間の悪い笑顔で彼の横をすり抜けてエイドへ到着。

国造神社で水掛け気持いい

公式サイトより引用

到着した国造神社ではKMMさんが水をかけてくれていて、
真っ先にそこで水を浴びた時の気持ちよさったら…
最高!!でした。(その時の写真撮ってなくて公式サイトから引用してます)
しかも豊富な水で有名な熊本。給水はどこで汲んでもオッケー!
しかも旨い!
そしてこのエイド食べ物がまた美味い!
特に高菜漬けとそれを刻み込んだおにぎりが最高に美味しい。

国造神社で食べたおにぎりが最高

公式サイトより引用

昨年この近くの古城六区公民館でボランティアした時に、
おじちゃんが、「熊本に来たら高菜ば食べんなっ!」って言ってくれたのを思い出し、
ニコニコと座っているおじちゃん、おばちゃんに
「高菜が美味しいんですよねっ!」って尋ねると、
「そうたい!でも最近は年寄りばっかりだから作るのも大変だよ」と言っておられたのをお聞きし、
ちょっとだけ寂しい気持ちになりました。来年もまたこの美味しい高菜漬けが食べられますように!
お腹を満たしエイドでボランティアとして頑張っているCHOさんとも挨拶を交わし、
国造神社を後にしました。

外輪山を登りきりそこからは、
気を抜かなければ結構走れるコースが続きます。
走れる分発汗量も多くなりますが、
この区間すずらん公園休憩所前に数か所自動販売機があり、
コーラの赤い缶が誘惑してきます。
我慢できず駆け寄ると、
ほとんどの自動販売機は釣り銭切れに、飲みたい飲み物は売り切れ状態。
みなさん、小銭は持って行ったほうがいいですよ!
運良く一緒に走っていたSWMさんがリアルゴールドをゲットしてくれて、
分けてもらいました。
「ゴクッ、ゴクッ、うめぇ~」
後ちょっと頑張ったらエイドだけど我慢できませんでした!

すずらん公園でのお蕎麦最高!

モッチーと一緒にたたえあう

すずらん公園では、
今回サポートしてくれているISGさんの奥様と家内が待ってくれていました。
ホント心強かったです。
私がちょうどたどり着いた頃、
今回一緒に行動を共にしているMCDさんが出発するところで、
お互いに労いながら健闘をたたえ合います。
シートを敷いた特設のサポートエイドでどっかりと腰を下ろし、
ルーティンのようにソックスを脱ぎ、足指と土踏まずにワセリンを塗りました。
うっ血した足がシューズから解放され、
疲れが少し軽くなるような感覚になります。
そして腹ごしらえ。ここのエイドにはお蕎麦が用意されていて、ちょっとテンション上がっちゃいました。
ついついおかわりしてしまうほど美味しいお蕎麦でした。
一生懸命作ってくださったご主人や女性の方ご馳走様でした。
あのときはお礼も言わず失礼しました。

お腹も膨れ計画している休憩時間をやや過ぎたので、ソソクサと出発。
一緒に走って来たSWMさんは、
足攣りの様子が思わしくないらしくもう少しいるとのこと。
もう一人の友人のNARちゃんもまだすずらんに入って来ておらず、ちょい心配しながら出発しました。

根子岳をぐるっと廻る

根子岳をぐるっと

コースは根子岳を東側にぐるっと周るコースを辿ります。
一度下見したとき昨年のルートをGPSマップアプリに入れて確認していたので、
てっきりロードを走るのかと思いきや、
根子岳近くになるとトレイルを通るルートだったのでちょっと驚き。
しかしスタートして遠くに見えていた根子岳が、
今は眼前にあり、その姿にしばし感動を覚えます。
ARTの素晴らしさの一つに、
これから進む先が見渡せるというところにある気がします。
これからあそこまで行くんだよ!と自分に言い聞かせ、
段々と大きくなってくる根子岳を見つめやっとここまでやってきました。

南側からの根子岳

前半コースの締めくくり高森町立体育館まであと僅かというところまで来ると、
根子岳を南側から望むようにロードをひた走ります。
そのゴツゴツとした勇壮な姿に勇気づけられながら、
やっとの思いで高森町立体育館にたどり着きました。

その4へ続く

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この記事を書いた人

パソコンとネットの何でも屋さん兼農家見習い中
2021年に奥さんに腎移植して人生の価値観が大きく変わりました
何が起きても諦めずに生き抜く力が一番大切
時々ブログも書いてます

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