ランナーは早起きです
数日前から日曜日だけ雨マークが取れなかった天気予報は外れたようで、
目が覚めるとまずまずの空模様。
午前3時30分に起床し、さっさと準備に取り掛かります。
レース前2時間半前には食事をとっておきたいため、
朝食の準備を奥さんにお願いして、
着替えやテーピング、こすれるところにワセリンを塗ったりと準備をします。
レース当日の朝はランナーにとって意外と忙しいものです。
昨晩は食事を交流会で済ませたので、
なにかキャンプらしいことと思い、
持っていっていたメスティンでチキンラーメンをいただきました。
午前4時くらいにチキンラーメンを頬張るおっさん。
しかもこれから85キロ程走るなんて( ;´Д`)
自分で言うのもなんですが、ヘンタイですね。
みんなの思いが通じて雨の心配はなさそう
予定通り4時半にキャンプ場を後にし、スタート会場である油谷運動総合公園の駐車場へ。
すでにランナーがたくさん来ていました。
ちなみに駐車場はメイン会場の横に2箇所あって、
そこが満車になると、
少し離れたラポールゆや駐車場と長門市役所油谷支所駐車場へ回され、
そこからシャトルバスで移動となります。
また当日受付も行っているので時間のないランナーさんにも優しい大会です。
まだ時間もあるので受付へ行ってみると、
なんと友人のKBっちがボランティアで参加していました。
う〜、有り難いことです!
先日、ARTでボランティアとして参加させていただきましたが、
こういった大会はボランティアの方の善意で成り立っていると思いました。
しかも彼、その後私設エイドまで出してくれたんです。
その時は余裕がなくお礼をちゃんと言えなかったんですが、
もう、本当に感謝感激でした。
この場を借りてお礼を申し上げます。
ありがとう\(^o^)/
ダブルマラソンの参加者は大会プログラムによると571名なので、
トイレなどもそんなに混むことはありませんでした。
スタート30分前になるとだんだんと、
選手たちがトラックへ集まりだしアップなどを開始。
開会式が行われた後無事午前6時にスタートしました!
ペースを変えずに安定して走りきることを目標に
今日の目標はペースを変えずに安定して走りきること。
そして10時間を切ること。
だから最初はあまり突っ込まないように気をつけました。
そのつもりだったのですが、
気がつくとすぐにキロ5分台へ。
あら、いかんいかん。
もうちょっと抑えないとね。
とは、思いつつなかなかうまく行きません。
マラソンでもそうなのですが、
練習だとなかなかキープが難しいタイムで走れたりするのは、
気持ちの部分が大きんでしょうね。
大浜海岸付近で奥さんの私設エイドまでたどり着きました。
ここで約35キロ地点。
調子に乗ったせいかお腹を冷やしてしまい、
下痢になってしまいました。
この時点ですでに2回もトイレに行っていてちょっと心配な様子。
でも、体調はすこぶる快調だったので、
さっきトイレに行ったからもう大丈夫のはずと、
気のせいにして再出発しました。
お腹の不調を除けば景色は最高!
これで晴れていたら海も青く澄んでもっと良かったのでしょうが、
お腹の調子は相変わらずイマイチです(´・_・`)
風光明媚な棚田を抜けて立石観音へ。
立石観音を過ぎるとすぐに立石エイドがあります。
立石エイドでもボランティアの方々の温かな応援が身にしみました。
今回、この向津具ダブルマラソンでのエイドや沿道からの応援がとても温かくステキでした。
けっして派手ではないのですが、
とってもあたたかな感じがするんです。
きっとこの地域の方々がみんな温かい方々だからなのでしょうね。
走っていて何度も元気をいただき元気が出ました。
コースは厳しいけど人はあたたかな向津具です(^_^;)
本当にありがとうございました。
補給のタイミングの難しさ
絶景で有名な元乃隅稲成神社。
このあたりから日差しが強くなりかなりハードなコンディションになってきました。
普段、私はトレールランニングを中心に山を走っていて、
その時はザックやハイドレーションを背負い、
補給食や水分を取るタイミングを自分で好きな時に取れます。
初めてのウルトラで、経験不足だったせいもありますが、
エイド毎の補給だけではうまく栄養を取れなかったです(´・_・`)
そのせいか次第に固形物を胃が受け付けなくなっていきました。
しかもコースはここから激坂区間。
坂途中での柏原竜二さんの応援を受けて登ります。(写真を取るのを忘れてしまった!)
ほんっとにムカつく、いや、その気持さえ失せてしまうほどの坂でした( ;´Д`)
やっとこさ激坂を登りきりホット一息。
奥には今大会最大の千畳敷エイド(47.3キロ)があります。
ここは、フードが充実していて焼き鳥、うどん、カレーが用意されています。
ここでお友達の熱い応援をもらいました!
奥さんにサポートもしてもらい、
最大の楽しみだったはずの千畳敷エイドでのフードで、
エネルギーを充填しここからもう一度上げていくはずの予定だったのですが……
胃がなんにも受け付けなくなってしまいました( ;´Д`)
ボランティアの方々の元気の良い応援も笑顔で応えられず(´・_・`)
美味しそうな名物の焼き鳥も匂いだけ( ;´Д`)
こんなステキな大鍋のカレーも
美味しそうな日置うどんも、
胃に入れると吐いてしまいそうで何も食べずにスルー(泣)
つらい、辛すぎます( ;∀;)
ロングはペースも大事ですが、
胃力はもっと大事だったということを思い出しました(←遅いけど)
ここからはほんっとに辛かったです。
水も飲みすぎるとより胃が受け付けなくなるので、
二口くらいを目安に飲みあとは口を濯ぐ程度にうがい。
食べるものと言ったら塩熱サプリくらい。
なんとか食べれるものと言ったらオレンジくらい。
どういうわけかオレンジがめちゃくちゃ美味しくってひたすら食べました。
千畳敷を過ぎると下り基調になるので、
とにかく楽に走ることを心がけあまり何も考えずに走ることを心がけました。
矢ヶ浦エイドでもオレンジをしっかりと食べ、
出ようとするとボランティアの方から、
「大きい山はここで終わりだよ!あと小さい山を2つ登ればゴールだよ!」という甘い囁きを耳に出発。
んっ?そうだったっけ?と思いながらも、
矢ヶ浦エイドからグッと下り、
線路沿いの平坦な直線から田んぼ道を通り、
再び東後畑棚田の山手コースへと進みます。
やっとこさ棚田展望所で記念撮影。
親切な女性ランナーが、「写真撮りましょうか?」と言ってくださりお願いしました。
その方が、
「た〜な〜だ〜」の掛け声にポーズをどうぞ!とおっしゃるのですが、
ポーズはもう、これが精一杯でした。
ここから70キロ付近までは下り基調のため、
頭をからっぽになんとか走ります。
さぁ、最後の上り坂。
ここをちょこっと登ればあとは下って平坦な道を行くだけだと登り始めた矢先、
ここが一番きつかった( ;´Д`)
コースマップを見ると千畳敷へと向かう上り坂が一番長くて高いので、
キツイように思っていたのですが、
終わりに近づきつつある私の足にとっては、
最後のこの小さな山の上りが一番きつく感じました。
でも最後なんだから、この上りは絶対に最後まで走るぞ!と決め、
頑張ろうと思いましたが、
後ろから来た歩きのランナーさんに、
スーッと抜かれて心がポキっと折れてしまいました。
そういえば自分は歩きが遅い事に気が付きました。
早く楽に歩くことはこれからの課題ですね。
歩きのコツって何なのですかね?
誰か知っていたら教えてください。
初のレース中の復活を体験!人間の体って凄いです!!
心が折れて上り坂をトボトボ歩いている頃、
Facebook友達のCHOさんはなんと3位入賞でFINISH!!
凄い!!おめでとうございます\(^o^)/
その後なんとか残りの力を振り絞り喘いでいた時、
奇跡が起きました!
私設エイドを出してくれていた方からいただいた栄養ドリンクを飲んだ所、
なんとまさかの復活!!
私、これまで復活というものを経験したことがなかったので、
超〜びっくり!
「これが復活かぁ〜」なんて思いながら、
残り10キロほどをキロ5分前後で快調に飛ばしていけました。
人間の身体って、
精神的なものでブレーキをかけている部分が相当にあるのですかね?
凄いというかまた身体について興味を持ってしまいました。
運動総合公園が見えてきて時計見ながらあとちょっと。
奥さんと友達のYOちゃんの声援で最後の猛ダッシュ!
で、FINISHタイムは、
10時間01分01秒
というなんとも微妙なタイムでした( ;´Д`)
でも、無事ゴールできてよかった。
シングルに出場していた友達のNKTくんとも記念撮影。
色々とサポートしてもらった奥さんとも最後記念撮影。
みなさまありがとうございました!
向津具ダブルマラソンの感想は、
ムカつく気力も失ってしまうほどめちゃくちゃきついコースですが、
最高のロケーションと、
コース上のあたたかな声援やエイドがたまらなく嬉しい大会でした。
本番前に一度試走に来て、計2回油谷へ来ましたが、
九州からのアクセスが思ったよりも良く、キャンプ場や温泉などもあり、
今度は是非遊びで来たいと思いました(^_^;)
全国のドMな方、超オススメな大会ですよ。
向津具ダブルマラソンでぶち…走りたくなる浪漫街道を見つけに来てください。
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