野菜作りがくれた新しい生き方の発見 – 私流の生き抜く力の身につけ方

玉ねぎの定植

家庭菜園をやっています。動機は東日本大地震を見ていて「これからは何よりも生き抜く力が大切になるぞ!」と思ったことがきっかけです。
そうこうしながら約10年ほど作ってきました。

最初は庭でちまちまと作っていたのですが、最近では知り合いから畑を借りて3カ所で約15アールほど作っています。
で、この季節は冬野菜を作るのですが、今年作る予定が大根、白菜、ブロッコリー、カリフラワー、コールラビ、じゃがいも、玉ねぎ、にんにく、蕪、グリーンピース、えんどう、セロリ、春菊、葉ネギ、リーフレタス、わさび菜、かつお菜、サラダ菜、ルッコラ、シュピッツコール、スイスチャードと大体20種類くらい。

夏野菜もこのくらいの種類は作るので春と秋の植え替え期はとても忙しいです。

今季も例外なく忙しくて毎日慌ただしく過ごしておりました。やっと昨日玉ねぎの定植(ていしょく:野菜を植えることをこう呼びます)に着手できて少し安心しています。玉ねぎを植える時期というのは、もうすぐ終わりに近づいているのでもうひと頑張りなのです。

玉ねぎの定植

昨日は早生(わせ)種を100株植えてきました。早生の玉ねぎはスーパーや直売所では新玉ねぎと書かれているものです。

畑で黙々と仕事をしていると夢中になって時が立つをの忘れてしまうほどです。動機は生きる力を強くすることだったのですが、野菜作りが自分の性にあっていてこんなにハマるとは思いませんでした。

野菜を作って楽しいと思うことはいろいろありますが、なんと言っても美味しい野菜が種や苗代だけで安価に食べられると言うこと。家族も喜んでくれるしキノコ類以外はあまり野菜を買わなくなりました。実際には肥料代などもありますが、そこは趣味と実益と割り切っています。

次に「すること」「行くところ」ができたと言うことです。野菜作りに大切なのは計画です。何をいつくらいに収穫したいので、いつくらいに種まきできるよう準備しないといけないね。と言うような計画作りが大切です。
私は厳密な計画を立てるのは少し苦手なのですが、朝起きて今日はこれとこれをやろうくらいの計画は立てて実行しています。
これがとてもいいのです。
もちろん仕事があるので充分な時間をかけることはできませんが、幸いなことに田舎に住んでいる上、自営業なので夕方1時間ほど畑作業に時間を当てられます。その時間を確保するために午前中、午後に何をやると決めて仕事をすることでリズムが生まれて生産性が上がってきたように思います。

最後にお金がかからない上、健康にもいいと言うことです。
体が健康であれば野菜作りはいつまでも続けていくことができます。
金をかけずにみんなに喜んでもらえるものを作って自らも嬉しい。こんないい趣味はなかなかないと思います。

生き抜く力を強くするために始めた野菜作りでしたが、その目的を達することよりも大切なものを得ることができました。

最近、生き抜く力について考えることがあります。震災の後に思った生き抜く力って、どんな状況でもたくましく生きていくことこそが大切だと思って、少し特別なことを考えていました。
しかし野菜を作るようになってから少し感覚が変わってきて、どう言う状況に陥っても普段通り淡々と生きていく力こそが本当の力なんじゃないかなと。

つまり特別なことではなく毎日の暮らしの中で行っている、家事にまつわることをちゃんとやる。これでいいんじゃない?って思うようになりました。
特にこの本を読んでその思いがより強くなりました。

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この記事を書いた人

パソコンとネットの何でも屋さん兼農家見習い中
2021年に奥さんに腎移植して人生の価値観が大きく変わりました
何が起きても諦めずに生き抜く力が一番大切
時々ブログも書いてます

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