腎移植ブログ | ドナーはオレで奥さんはレシピエント | ドナーのその後

ドナーである私に出された計画書では術後2日で退院と書かれていたので、それほど大した手術ではなくすぐに動けるのだと勝手に思い、車で迎えに来ることを行ってくれていた父にも、大変だから近くの駅まで自分で帰るのでそこまで迎えに来てとお願いしていました。ようになるのだろう。くらいに思っていました。

後で思うと腎臓を摘出して(しかも開腹して)2日後に自由に動けるはずもなく、病院とドナーとに意識のズレが有ることをもっと伝えたほうが良いのでは?と思いました。

ドナーになる人は健康なわけですし、平常から病院にはあまりかかっていない人だと思いますので。

目次

術後1日目

麻酔から目が覚めると全身の痛みと吐き気で最悪の気分で目覚めました。

看護師の方から体を拭いてもらい明日までの説明を受けたような気がします。

その時とてもじゃないけれど明日退院なんて出来ないよ!と思いました。

そんな最悪の気分の中、いきなりの歩行訓練が始まります。起き上がるだけでもやっとなのに、立つなんて!!

で、実際に立ってみると案の定

クラクラ

背中側にあった多くの血液が、立った瞬間に一気に下に降りていく感じがして思わず座ってしまいました。

それでも少し休憩して再度トライすると点滴台に捕まりながらなんとか歩ける。

時間を置いて今度はトイレまで歩行訓練。

あっ、今度はさらに楽に行くことが出来ます。

じゃあ、尿管に挿しているチューブ取りましょうってことで抜いてもらうと、

「息を吐いているときに抜きますからね」の合図のあと

「はい、吸って~、はい、吐いて~」のときに、

お○ん○んの中に痛さとは違う何か熱いものを抜かれるような感じ。

もう、これは何度か経験があり知っていますが、拷問以外の何物でもありません。

尿の管を抜くと少し寝返りがうてるのでベットで寝ていても少しは楽になります。

最後点滴も抜いて一人で歩行。

まじで明日帰れるのだろうかと心配になり、親に相談して病院まで迎えに来てもらうようにお願いして予定を変更。

本当は病院から最寄りの吉塚駅まで徒歩で歩き、JRで近くの駅で親に迎えに来て貰う予定だったのですが、そんなの絶対無理でした。

考えてみればいくら術後2日で退院。と書かれていても、私腹腔鏡の穴2箇所開けられ、腎臓を抜くための開腹しているんですからね!歩いて変えるなんて無理な計画でした。

その時思ったのですが今の医療って、

病院ですることがなくなったら患者の状態に関わらず自宅で療養してください!

ってスタンスなんだなとそう思いました。

昼と夕方の食事は五分粥でしたが食欲がなく昼3分。夕方は5分ほど。食えるわけがありません。

術後2日目

昨日あれだけきつかったのに随分とマシになりました。人間の体恐るべし。

しかし切開したお腹が痛く、痰を出すのも咳をするのも笑うのも全て痛い。これには参りました。

朝ごはんは全粥で7分程完食し、脈と体温を測られ、今日の退院までの簡単なスケジュールを確認します。

投薬に関する薬剤師さんの説明があり、基本カロナールという鎮痛剤を3錠、朝・昼・夕の食後と就寝前に飲むということでした。

その後事務の方から会計に関する説明を受け、着替え、身支度をして最後看護師さんの忘れ物チェックを終了した後退出です。

めっちゃはや!

親に会い手続きを済ませ病院をあとにしました。

自宅についてその日は大人しくして食事後就寝。

疲れました。

術後3日目

やっとシャワー解禁です。

傷口を恐る恐る見てみると腎臓を抜き出した傷口が約15センチほど。そりゃあ痛いはずだわ!
なんでも私の腎臓立派すぎて予定していたオペの時間より2時間もオーバーしたのだとか。

こんなに開腹しているので今回は無理せず1週間は大人しくすることを心がけていました。

しかしとにかくお腹が痛い。特にくしゃみしたくなった時は恐怖です。

咳も小刻みに痛いので普段の健康のありがたみを感じる事になりました。

食欲はほぼ戻り旺盛です。太らないように気をつけないといけないのですが、食べ過ぎるとこれまで以上にきつくなるので、これも注意が必要です。

これ以後は日にち薬でだんだん良くなっている感じです(現在4日目)。10月で空気が乾燥しているので、就寝時咳が出やすいためマスクをして休むようになりました。

それ以外は順調です。早く痛みが取れもとの生活が送れますように願っています。

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この記事を書いた人

パソコンとネットの何でも屋さん兼農家見習い中
2021年に奥さんに腎移植して人生の価値観が大きく変わりました
何が起きても諦めずに生き抜く力が一番大切
時々ブログも書いてます

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