以前納品したNASをリプレースするため色々選び、アイ・オー・データ機器のHDL2-AAXシリーズを納品しました。
USB3.0ポートがあるので高速でバックアップが可能。そしてコンパクトで安価であることが決め手でした。
納品先の用途としては画像データの管理が主で、アクセスするクライアントの数は10台程度。
このくらいだったら、ハイスペックなものは必要ないかなと思います。それよりもNASやバックアップ用のHDDをきちんと管理するほうがデータを保存するという意味では大切なのではないでしょうか。
以前納品したモデルがBuffaloのTS-HTGL/R5というモデル。
これハードウェアの性能は良かったのですが、良すぎてメンテナンスを怠ってしまいがちだったのです。だってほとんどノンメンテナンスで12年経過し、いくらなんでもヤバいっしょってことで交換を提案しました。
やはり、ハードウェアは5年を目処に交換しないといけないですね。
で、このモデル同じ型番で末尾に何もない、/W、/Eという3種類あります。
わからなかったのでアイ・オー・データの購入前のお問合せというところに電話で問い合わせると、とても親切に教えていただきました。
- HDL2-AAX:個人モデル
1年のHDD保証、3年の本体保証。 - HDL2-AAX/W:法人モデル
NarSuSという監視サービスが使えてオプションでアイオーセーフティーサービスという3年間HDDが故障した場合、送ってくれるサービスを利用できる。 - HDL2-AAX/E:通販モデル
内容は個人モデルと同じ。
3機種とも全てハードウェアの構成は同じだそうです。
つまり、使えるサービスに差があるってこと。
今回は法人モデルのセーフティーサービスを利用したかったのですが、半導体不足の煽りを受けメーカーからの在庫が無いということでしたので、ネットから調達することにしました。
後わからない点が、通常NASを2台のHDDで運用するにはRAID1を使うのですが、デフォルトの構成が拡張ボリュームと言う構成になっていること。
拡張ボリュームって何?と思って調べてみると
内蔵のHDD2台ごとにペアを組み、仮想システムにより統合させ、ペアの2台のHDDには、ファイル単位で常に同時書き込みを行います。読み出しの際は、片方のHDDから読み出しを行います。
https://www.iodata.jp/ssp/nas/biznas/raid.htm
RAID1との大きな差はファイル単位で書き込んで読み出しは1台のHDDのみなので、HDDの寿命に差ができる。動的に容量をアップすることが出来て、復旧も早いということらしい。
書き込みに関してはRAID1と同じだけど、読み込みが1台のみのアクセスなのはいいですね。
多分途中で大きなHDDに容量を上げることは無いと思いますが、拡張ボリュームで運用することにしました。
開封し弊社にてファームウェアのアップデート後テストをしたところ、昔のこのクラスだとコントロールパネルにアクセスするのもイライラするほどの低スペックが、サクサクでは無いものの我慢できないほどじゃない。充分使える範囲です。
サービスもバックアップはもちろんクラウドとの連携も出来て満足の範囲。
便利だったのがコピーという他のNASからデータをコピーするツール。私、最近のツール殆ど使っていないので知らなかったのですが、クライアントのPCからコピーツールを使ってしなきゃいけないのかと思っていたのに、こんな便利なツールがあるんですね。知りませんでした。
省電力の設定もありHDDの連続運用時間を減らすことができるので、少しはロングライフになるかなと思っています。
サイズもコンパクトで設置場所に苦労しないのもいいですね。
弊社で使っているHDL-XV2.0/2Dも気づけばもうすぐ10年選手になろうとしています。
データを失ってからでは取り返しがつかないので、これを機にHDL2-AAXを導入することを検討しようと思います。