先週末妻のアンテナに引っかかった本
「雲のうえ 一号から五号」を読ませてもらっています。
これ北九州の産業経済局観光・コンベンション課という長ったらしいところが担当していて、
西日本新聞が発行しています。
つまり役所が作った情報誌なんです。
でもねぇ〜、面白いんです。
タイトルの「雲のうえ」とはこの街にふさわしい歩みのテンポを見つけるために、
虫眼鏡的に、と同時に雲のうえから眺めていくという多眼的に見つめなおす冊子なのだそうだ。
そういうふうに見なおしてみると、
わが街にある当たり前と思っていたものは、
案外他の街では、もう消えつつあるものであったりする。
そういう発見は楽しくもあり、ちょっとだけ誇らしげでもあります。
昔、角打ちをする大人を見て、
貧乏臭くってかっこわり〜なんて思っていましたが、
今じゃ逆に、かっこいいなんて思ってしまう。
フラ〜っと暖簾をくぐって、
「クィっ」とお酒をひっかけて小銭をカウンターに置いて出て行くおいちゃんなんかを見ると、
ほんとうにカッキーって思って、憧れます。
なんかそんなおいちゃんたちが集まれる角打屋がある北九州って、
周りから見たら相当怖いところなんだろうけど、
そんなこと無いんですよと。思わせる本でした。
ただね、紹介されているお店の中で、
もう閉店されているところが少なくなかったのが、
それも今を表していて寂しかったですけどね。