以前サラメシで紹介された「LFCコンポスト」という会社。私それを見て衝撃を受けそして感動しました。
毎日出る生ごみを減らせてゴミの量を削減できて、その堆肥となったものは地域の農家へと循環し、美味しい野菜を育てるのに役にたつ。
その地域の人間にとっての栄養と野菜にとっての栄養がコンポストによって見事に循環している。
すげ〜!
どこにも無駄がない。
その循環をお手伝いしながら、ちゃんと利益を出しているビジネスモデルがあるんだ!って感動しました。
そんな夢みたいな仕事ができるのだったら、自分もみんなが喜ぶようなビジネスをやってみたいと思うようになりました。同じことはやらないにしても、ならばコンポストってやつを知らなきゃいけないねって思いたち、コンポストについてウィキペディアで調べてみました。
堆肥(たいひ)とは、易分解性有機物が微生物によって完全に分解された肥料あるいは土壌改良剤のこと。有機資材(有機肥料)と同義で用いられる場合もあるが、有機資材は易分解性有機物が未分解の有機物残渣も含むのに対し、堆肥は易分解性有機物が完全に分解したものを指す。
英語ではコンポスト (compost) と呼び、本項でも堆肥とコンポストを同義として扱う。なお、生ごみ堆肥化容器の生成物である堆肥(コンポスト)が転じて、生ごみ堆肥化容器をコンポストと呼ぶ場合がある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
要するにコンポストと堆肥は同義語のようです。まっ、詳しい話はリンク先を読んでもらうとして、要するに生ごみを微生物の力で分解発酵して、野菜にとっての有機物に変化させるということでしょうか?
それで夏頃から畑の隅に穴を掘って、微生物の入った市販の培土と一緒に野菜屑を埋めるようになりました。するとこれまで締まって固かった土が、随分と柔らかくなってきました。
「おぉ〜、これすげ〜んじゃね」って実感してやってきたのですが、秋植えで種や苗を植えていくと流石に埋めるところが無くなってしまって、容器に移すことにしました。

最初よく見かける密閉性の良いプラスチック製の箱にしようかと思っていたところ、土嚢コンポストというものを発見。原理は一緒で通気性がよくて虫が卵を産まないような密閉性も保たれる土嚢袋を利用した物らしいです。
とりあえずこれでやってみたらいいんじゃないか?ということで、土嚢コンポストで始めることにしました。
最近は気温も低いということで、培土に塗れた野菜屑が土嚢袋の中に入っているという状態ですが、工夫しながら続けていこうと思います。
しかし、コンポストの効果は畑の土が柔らかくなっただけでなく、家庭ごみの量の削減にも大きく貢献しています。コンポストを利用することで、家庭から出る生ごみが劇的に減り、野菜を作るときに安価な有機物が得られるようになるのだと実感しています。
考えてもみてください。水分を多く含んだ生ごみを燃やすのにどれだけ多くのエネルギーが必要かを。家庭からゴミの集積所に持っていくのも重くて大変です。そしてそれらを積んだパッカー車もゴミでいっぱいになるので、何度も焼却所に捨てに行かなくてはいけません。その間のパッカー車を運転する人の労力や燃料もバカになりません。最後に焼却所で水分を多く含んだ生ごみを燃やすのにどれだけの燃料が必要になるでしょうか?ざっと考えただけでも無駄だらけのように感じます。
そう、案外経済というのは無駄な仕事をたくさん作って、そこにお金を交易させて成り立たせているものなのかもしれません。もしそうならこれから人口が激減してくる我が国において、無駄な交易を減らすことができたら、無駄な仕事も減って少ない人口でも、案外楽しくやっていけるのかもしれません。その仕組み作りのヒントが循環にあると思っています。
その話はさておき、人は食事をしないと生きていくことができません。ですので、誰しもなんらかの食べ物を手に入れて食べます。その時に食材を調理すればなんらかの生ごみが出ます。惣菜などを購入して食べ残してもやっぱり生ごみが出ます。普通ならその生ごみは、ごみ収集日にゴミとして出して捨てるわけなのですが、それをコンポストに入れてかき混ぜるだけで肥料になります。その肥料を最小限の労力で畑に循環することができれば、高っかい肥料を買って作られる野菜の生産コストを下げられるかもしれません。
少なくともゴミを焼却するエネルギーのコストは削減できそうです。
これまで拡大拡大で大きく膨らんできた経済社会ですが、そろそろ考え方を変えないと、それを支えるリソースが足りなくなってきているのは確かです。貨幣というエネルギーを消費から循環へと考え方を変えていく時期に来ているのだと思います。