今朝の朝日新聞に「雨ニモマケズ」という記事がありました。
それをよんでとても合点がいくところがありました。
この「雨ニモマケズ」はとっても大好きな詩のひとつなのですが、なんとなく時代背景がわかりませんでした。
自分を無にして、周りに慈愛に満ちた態度で生きる素晴らしさは解るのですが、どうしてそんなに世の中が大変なんだろうかと思っていました。
しかしこの記事を読んで「なるほど!」と思いました。
賢治が亡くなる約半年前の1933年3月3日に、約3千人の死者・行方不明者の出た昭和三陸地震が起きたのだそうです。
地震の4日後、友人に当てた手紙に「被害は津波によるもの最多く海岸は実に悲惨です」と記しているそうです。
「雨ニモマケズ」は、賢治が亡くなる2年前、病床で手帳に鉛筆でしたためたのだそうです。
僕なんかが偉そうに口を開くことはできません。
が、心密かに「雨ニモマケズ」を心に刻みたいと思います。