近所に、夫婦と息子さんの3人でやっている自動車修理屋があります。
アットホームな雰囲気、というわけでもなくて。ひょんなことから行くようになって、そのまま通い続けているお店です。理由はシンプルで、安いのと、嘘をつかなそうだなと思うから。
先日、オイル交換のついでに社長と話していて、なかなか面白い話を聞きました。
バッテリーだけじゃなかった
「最近バッテリーが弱ってきた気がするんですよね。寒くなるし、そろそろ交換ですかね」と聞いてみたら、
「走行距離と使い方からいって、セルモーターとダイナモも近々交換した方がいいかもしれないね」と言われました。
そういえば、前々からアイドリングストップの話をしていたことを思い出して、ついでに聞いてみました。「セルモーターとかダイナモって、何キロくらいで交換になるんですか?」と質問したところ、
「使い方によって全然違う」という答えが返ってきました。
使い方で、寿命は何倍も変わる
たとえば近場の配送で、1日に何度もエンジンをかけたり止めたりしていると、すぐにいかれてしまう。でも通勤で1日2回しかエンジンをかけないなら、そんなに悪くならない、と。
「じゃあ、アイドリングストップって意味ないですよね?」と聞いてみたら、
「ガソリンは少しは食わないかもしれないけど、もっと高いパーツは確実に悪くなっていくよ」と言われました。
そりゃそうだ、と思いました。
たった1分未満のエンジンストップで節約できるガソリン代より、消耗が早まったパーツの交換費用の方が、工賃込みで何万円も上回る。数字で考えると、割に合わない話です。
エコって、何だろう
さらに気になったのは、パーツのことです。
交換して捨てるパーツを製造するために、どれだけのエネルギーが使われるのか。どれだけの二酸化炭素が排出されるのか。それを考えると、「アイドリングストップでエコ」というのは、本当にそうなのかなと思わずにはいられません。
排出権の売買のように、数字の上だけで「削減」をクリアしていくやり方も、どこか釈然としません。
「エコ」という言葉は、使いやすいぶん、都合よく使われることがあります。そのことを、修理屋の社長との世間話で、あらためて考えさせられました。
自分のできることを、自分で考える
大きな話になると、何が正しいのかわからなくなることも多いです。
でも少なくとも、情報をそのまま受け取るんじゃなくて、「本当にそうか?」と一度考えてみること。自分の暮らしの中で、自分にできることを、自分の頭で考えてやっていくこと。
それだけは、続けていこうと思っています。