先日、高校時代の同級生から着信が入っていたのを思い出し、折り返してみた。年に一度ほど連絡を取る間柄なので、気軽な気持ちでかけると、第一声が「大丈夫か!」だった。
「何が?」と聞き返すと、年賀状にずいぶん心配させるようなことを書いていたらしい。「そんなこと書いたっけ?」と思いながらも笑い話で済ませたが、そういえば先日サラリーマン時代にお世話になった先輩に会ったときも、独立したことをずいぶん心配された。自分ではそれほど深刻に考えていないのだが、今の時代に独立するというのは、周りから見るとかなり無謀な選択に映るらしい。
順風満帆かと言われれば、まったくそんなことはない。毎日綱渡りのような日々を送っている。それでも、サラリーマン時代と比べると、毎日が充実していて楽しい。
クライアント先の社員さんにも心配していただいていると知り、思った以上に多くの方に気をもませているんだなと実感した。と同時に、心のどこかにひっかかっていることもある。
独立することって、そんなにバカなことなのだろうか?
バカと言われるのは構わない。ただ、家族に苦労をかけているのではないかという点だけは、ずっと気になっていた。とはいえ、独立は家族としっかり話し合った上での決断だ。だから後悔はない。
気づけば1年3ヶ月、なんとかやってきた。大したことだとは思わないし、もっと具体的に頑張らなければという気持ちの方が強い。それよりも、サラリーマン時代には得られなかった経験をたくさんして、ものの見方も大きく変わった。今でも感動することがあるし、怒ったり、泣いたり、悔やんだりしながら生きている。
きっとこれからもずっとそうなのだと思う。失敗と挫折を繰り返しながら、それでも仕事を続けていくのだろう。それが、自分のしたかった仕事なのだと思っている。
責任を取らずに人のせいにして、自分の言い分だけを通そうとする。顔を見せずに誰かを利用し、最後は裏切る。そんな生き方はしたくなかったから、独立したのだ。自分で責任を取れる仕事をして、誰かに喜んでもらえる仕事がしたかった。
信じている。自分ならやれると。
前に進むしかない。大丈夫、自分ならやれる。