「売り上げを気にせず、やりたいことをやる」という視点に立ってみる

フードロスを無くしたい

この間、妻がふと言ったんです。

「もう私は、これから新しく何かを始めるのに、今と同じような“売り上げ重視”のビジネスモデルはやりたくない。」

その言葉を聞いて、ちょっと立ち止まって考えさせられました。

というのも、今やっている仕事の売り上げが少しずつ落ちてきていて、その穴を埋めるために「新しい仕事を立ち上げなきゃ」と思っていたからでした。

当然、僕としては「じゃあ、どうやって暮らしていくの?」っていう疑問が浮かびます。多分、貯金を切り崩したり、僕が別で頑張ったりすることになるんでしょうけど…。

ただ、妻の言う「売り上げのためにやりたくないことをやる」ことから一度離れてみて、本当にやりたいことを、売り上げや収益性を一旦脇に置いて考えてみる。それって、もしかしたらすごく大事な視点なのかもしれないなと、ふと感じました。

通常、仕事って我慢することが前提だと思うのですが、そればかりではないと思うんです。自分の好きなことを優先するという考えがあってもいいし、お金を優先する考えでもいい。どちらも大切な仕事には違いないわけですから。

自営業になってからというもの仕事に対して考え方が随分と変わってきました。それは50代になっても変わらず、いや、もっと変わってきているのかもしれません。

もちろん、ずっと赤字を垂れ流していたら続けられません。でも、必要以上に儲けようとせず、ちゃんと回ってさえいれば、それで経済って成り立つんじゃないかとも思っています。


興味があること × 売り上げを気にしない = 面白い未来?

最近、僕が個人的に関心を持っているのは、「フードロスを極限まで減らす」ということです。

実は、食品ビジネスって“フードロスありき”の構造になっている部分があって、ある程度の廃棄を前提に商品を設計していたりする。でも、それって本当に必要なんだろうか?と思うんです。

チャンスロスを防ぐために予想を立て、その予想を元に生産していく。そして賞味期限が近くなれば値引きしたり、それでも売れなければ廃棄することになります。もちろんメーカーは廃棄ばかりしていても商売にならないから、廃棄を含めた原価を定め利益を確保しています。

しかし、売り上げより廃棄しないほうに意味があるとしたならばどうなるでしょうか。別にそういう商売があってもいいように思うのです。だって作ったものが適正な価格で売り切れれば、必要な利益は確保されるのですから、また商品を作り続けることができます。

欲しい人のところに必要な分だけきちんと届ける。

その流れを、小さくてもいいから自分たちの身の回りで実現できたら、それってもう“成功”なんじゃないかなと。

それがもし適正な価格で販売できて、無駄なく回っていけば、もしかしたら海外からの輸入に頼らず、国内で作られたもので充分やっていける未来も見えてくるかもしれないと思うのです。


「下手でも、回ればいい」

僕たちは正直、ビジネスとしての収益化はそんなに得意じゃないです。でも、世の中にはそれがうまい人もいる。もしそういう人と組めたら、僕たちは僕たちなりにやりたいことに集中できるし、できることをやるだけで良くなります。

最悪、薄利でもお金が“くるくる回る”状態になれば、それでもう充分なのかもしれません。

だからこそ、「とりあえずやってみよう」と思ってます。成功するかどうかは、やってみないとわからない。小さくても、自分たちらしい形で始めてみることが大事なのかなと。


一度、売り上げを追うことをやめてみる。
やりたいことに、ちゃんと向き合ってみる。

そんなことを、今考えています。

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この記事を書いた人

無理せず楽しく、手作りの小さな暮らしを大切に。
アラカンの「つづく生活」実践者です。
半自給自足を目指しながら、仕事・趣味・家のことをコツコツ楽しんでいます。
日々を淡々と綴ることで、人生を整えるヒントが見つかればと思っています。

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