「もっと早く知っていればよかった」
年齢を重ねるほど、そう思うことが増えてきます。
自分らしく、楽しく、無理せず暮らしていくために本当に大切なのは、実はとてもシンプルなことかもしれません。
それは、「好きなことを見つけて、それを続けていく力」。
そしてそのために欠かせないのが、お金と時間の管理、そして暮らしを少しずつ自分の手でまかなう「半自給自足」から得られる感覚です。
AIがこれまで人間がやってきた多くの仕事と呼ばれていたことから、代わりをやってくれるこれからの時代、自分の時間をどう使い、どう生きていくかが、より問われるようになるはずだと思っています。
今こそ、自分のペースで、自分らしく生きるための「土台」を見直してみませんか?
好きなことを続けるために、一番大切な力とは何か?
「もっと若いときに知っていれば…」
そんなふうに思うことの中に、人生をよりよく生きていくための本質が隠れている気がします。
最近特に思うのは、「自分らしく生きていく」ためには、意外とシンプルな力が必要なのではないかということです。それは自分が好きだと思うことに気が付くこと。そしてそれを続けるということです。
それをするために必要な技術はお金と時間の管理を身につけることなんです。たったそれだけだと気が付きました。
今ではどうしてこんな大切なことに気がつかなかったのだろう?とさえ思います。学校の授業や偏差値、学歴、就職先なんかは、私たちが若い頃だったら大切な価値観でしたが、これからはそれほどの意味はないように感じています。それよりももっと大切なことは、自分が好きなことを知って、それを続ける。そして続けるためにお金と時間を管理すること。その3つのことができるようになれば、人生が豊かになると気が付きました。
「好きなことを続ける」ことが人生をつくる
情熱を持って始めたことも、いつの間にか止めていた事ってありませんか?それは本当に好きな事じゃなかっただけかもしれません。もしかしたら「こんなことやっていて大丈夫だろうか?」と不安に感じたりしたのかもしれません。でもそれは本当に好きなことじゃなかっただけかもしれませんし、あるいは好きなんだけどやり方が間違っていたのかもしれません。
好きなことは楽しいし別に評価なんかなくてもいいはずです。ただそれをやっていることが楽しい。そう思えることがあなたらしさです。ですのでそれを人生においてどれだけ時間を使えるかが自分らしく生きるということにつながると思うのです。
ここでどうして続けられないのかというと、世間体や人からの評価がありますよね。しかしそんなものはどうでもいいです。評価してくる人が私の人生をどうにかしてくれることはありませんから。評価してくる人は評価することが好きなだけで、本当にあなたのことを思って評価しているわけじゃないので気にしなくてもいいんです。
次に続けるために必要なことはお金と時間の管理です。なんといっても生きているわけですから、生活をしていかなければなりません。その上で必要なのは「お金」と「時間」です。この二つは自分の人生の中で大切な道具なはずなのに、いつも間にか目的になってるみたいです。そのことに早く気がついて、好きな事を取り戻さなければいけません。そのために管理(マネージメント)する力を育てるのです。
お金と時間をマネージメントする力を育てる
時間とお金ってついつい人生の目的になりがちだと思いませんか?よく「旅行に行きたいけど時間がない」とか「お金がない」とかっていう言葉があるじゃないですか。どちらも旅行が好きならなんとかすればいいのに、目的と手段が入れ替わっていると思うんです。ですのでまずはっきりと自覚しておかなければいけないのは、時間とお金というのは手段であって、目的は「やりたい好きなこと」だという事です。
その上で時間とお金ですがより重要なのは「時間>お金」だという事です。時間はあるのが当たり前のように思っている人が大半ですが、それぞれに与えられた時間は有限で決まっています。その大切な時間を誰かのために労働で費やすのは実はバカバカしい事なんです。最悪精神を病んでしまって健康に過ごせなくなる人だっています。何のために仕事しているかって言われたら、自分がやりたかった事を実現するために、幸せに暮らすためにお金を稼いでいたのにも関わらず、健康でいられなかったら元もこもありません。
もし、1年後死ぬとわかっていたら、それでもあなたは嫌な上司や取引先の言うことを聞くでしょうか?そんなことはないはずです。きっと自分のために時間とお金を使って、やりたいことをやって生きるはずです。
そのために私たちは生まれてきたはずですし、それが自分らしく生きると言うことなんだと思います。
いやそうは言ってもなかなか出来ないし、先々どうなるかわからないので不安だしと言う方のために、時間とお金をマネージメントしていきましょう。
お金のマネージメント
あなたは今いくらもらっているか知っていますか?手取りだけじゃなく総支給額もです。一度給与明細を見てみてください。サラリーマンしている人なら結構もらっているはずです。その総額から色々な引かれものがあって手取り金額が普段給与として振り込まれているわけです。まずは手取り金額から生活のために何にいくら支払っているのか確認してみましょう。
- 家賃(もしくは家のローン)
- 水道光熱費
- スマホ代
- 食費
- ローン
- 貯金
- 交際費・遊興費
ざっとこんなものでしょうか。毎月生活が送れているわけですからお金は回っていると思われるのですが、どこかに無理がないでしょうか。この一見当たり前に使っていたお金をもし下げれたら、そこまで働かなくてもいいと思えませんか?もしくは貯金の額を増やせるなとか思えないでしょうか。お金は自分のやりたいことを買える道具です。ただ持っていても何にもなりません。心の安心は増えるかもしれませんが、逆に無くなる不安が今度は増えてきます。そうなると不思議なもので目的のために貯めたお金が今度は使えなくなるんです。これは困ったことです。
入ってくるお金の中で無理なく生活するだけで心の平穏は保てます。無理して住宅ローンを組んだり、高い車に乗ったりしてませんか?もちろんそれが好きで自分の欲求を満たしてくれて、それさえあればいいと言うのなら問題ありません。しかし、周りがそうやっているからとか、自分の見栄とかで必要もないのに使っているのなら意味なくないですか?なぜならそういったものは、所有した瞬間に満足感がなくなるからです。
それよりもあなたが本当に楽しいと思い続けられることにお金と時間を使ってください。
時間のマネージメント
時間はどんな人にも等しく与えられた唯一のものです。どんなにお金があっても1日は同じ時間ですし、生まれてきてから死ぬまでの時間は人によって違っていて、それを知ることはできません。そして時間は買うことも売ることもできません。ですから時間を粗末にしてはいけないのです。
1日をただ習慣だけで過ごしていませんか?別に疲れていたら「ボー」っとしていても構いませんが、自分が「将来こうなりたい」や「好きなこと」に1日や1週間のうちに時間を決めてそれに使うことをお勧めします。
何かに失敗したりうまくできなかった時、「今度はきっと」と思っても、すぐにその事に時間を使わないことってありませんか?忘れちゃうというか、その時を過ぎれば毎日の雑務に追われたりしたことあると思います。かく言う私はそんなことばかり。「あ〜、あれずっと続けていればこんなはずじゃなかったのに!」なんてことはザラです。
そうならないためにも、「継続は力なり!」です。大丈夫自分が好きなことなら、特別決めなくても続けられるはずです。
AI時代に問われるのは「自分の時間の使い方」
今、私たちはAIという強力なパートナーを手に入れました。
情報の整理や判断、計算、分析といった「頭脳労働」は、これからますますAIが担っていくでしょう。と言うより今では考えられないくらいAIが人間が今行こなっていることを代わりにやってくれることでしょう。
およそ人間も習性というかパターンがあると思うので、その場その場での行動パターンに沿った形で環境を作ったり決定を促すかもしれません。また、科学や技術の分野でも人間の時間軸では考えられないシュミレーションを行い、飛躍的に発展していくことは間違いないと思われます。
だからこそ、これからの時代を生きる私たちにとって最も大事なのは、「自分が好きなことを知って」「それのために時間をどれだけ使えるか」それだけなのだと思います。世間体や常識などどうでもいいのです。まずは自分の感覚・体験・それから得られる充実感。これらの方に重きが置かれる時代になるように思うのです。
働く意味も変わっていくかも
今は生活費のために働く人も多いと思いますが、あらゆる生産がAIが行えるようになると、労働コストが限りなくゼロになっていくので、今のような感覚で働かなくでもよくなるかもしれません。そうした時に、朝起きてさて何をやろう?って考えるのは勿体無い。
やりたいことがあって、それにお金が必要なら働いてもいいし、クラウドファンディングで調達してもいいし、共同で出資してもいい。いや、もっと違う形でお金を集める方法ができてくるかもしれません。そりゃそうです。今のように未来に対する不安のためにお金を貯めなくてもいいわけですから。
そうなると「好きなこと」「やりたいこと」がないと退屈な人生になってしまうかもしれません。どうかすると「あなたの好きなこと診断」とか「やりたいことを見つけてあげます」とかいうサービスも出てくるかもしれません。それはそれでいいのかもしれませんが、世の中の損得勘定をAIが解消できると仮定したなら、何したっていいわけです。所有することにも意味がなくなるかもしれませんし、人より多くお金を持つことにもひょっとしたら意味がなくなるかもしれません。
教育のゴールも変わっていく
教育のあり方も変わってくるでしょう。
何年に何が起きたかを覚えたり、漢字を間違いなくるよりも、歴史から人の行動や考え方の傾向を学ぶ力が必要とされる時代です。
また、正解を出すための知識よりも、問いを立て、自分なりの答えを出せる力が求められるようになるでしょう。
そしてそれは、実は「暮らしの中で手を動かし、考える」ことから育つものだと思うのです。卓上で学ぶ知識と同様に体験から学ぶ経験。その中から思いやりやリーダーシップなどが育まれ、本来の人間の姿に進化していくといいなと思っています。
今こそ「半自給自足」のすすめ
こうした時代の流れの中で、私が最近とても大事だと感じているのが、「半自給自足」的な暮らし方です。
これは、「すべてを自分でまかなう自給自足」とは違い、暮らしの一部だけでも、自分の手でまかなうことを大切にする生き方です。
たとえば…
- プランターで季節の野菜を育ててみる
- 手縫いで袋物や小さな雑貨を作ってみる
- 買ってきた素材から、簡単な料理や保存食を手づくりしてみる
こうした手間のかかることが、生活にリズムと喜びをもたらし、心を豊かにしてくれるのです。
時短やタイパ(タイムパフォーマンス)を求めがちな現代だからこそ、「手間をかける暮らし」にこそ、実は本当の満足感があるのではないかと思います。
そして何より、こうした暮らし方は、「自分でなんとかできる」という安心感と自信にもつながります。かくゆう私も東北の震災を機に思うことがあり、畑で野菜を作り、米作りのお手伝いをし、味噌を作り、多く作った産物は直売所で販売して僅かですがお金を得ています。そうやって全てではありませんが、時給できてくると「何かあってもなんとかなるかな?」という心の余裕が出てくると思えるのです。
人生を豊かにする「3つの力」
これからの時代をしなやかに、自分らしく生きていくために大切なこと。
それはこの3つに集約されると感じています:
- 自分が本当に好きなことに気づく力
- 好きなことを続けるために、お金と時間を管理する力
- 暮らしの中で必要なことを、少しでも自分の手でまかなう「半自給自足」の姿勢
この3つがそろえば、自分にとって心地よく、持続可能な暮らしがきっと実現できると思います。これからも生活の中や、それ以外でもやってみたいことや好きなことを見つけて実現できるように日々を楽しみながら暮らしていきたいと思っています。