あのとき会社を辞めてなかったら?どうだっただろうと考えてみた

先日、父からふとこんなことを聞かれました。
「お前、あの時仕事辞めてなかったら、今どうなってたと思う?」
突然の質問に驚きましたが、実は自分でも以前から考えていたことだったので、すんなり答えが出ました。

「病気になっていたと思う」迷わずそう答えました。

私は30代後半までサラリーマンをしていました。
大企業で、いわゆる“安定”を手にしていたと思います。
けれど、心はどんどん削れていって。毎日が苦しく、ずっと辞めたいと思っていました。
そしてあることをきっかけに逃げるように辞めました。

辞めた直後に感じたのは、「自由」でした。
それまでずっと感じていた人間関係のストレスから、一気に解放されたんです。

でも同時に、驚くほどお金が減っていく恐怖も味わいました。
貯金がどんどん消えていく。入ってくるお金が「給料」から「売上」に変わりました。
でも、不思議と心は軽くて、毎日が楽しくなりました。

もともと「これで起業したい」という明確なビジョンがあったわけではなく、ノープランで始めた独立ですが、運よく20年以上も続けてこられました。
そのせいもあって、今でも明確なビジネスモデルは正直言ってありません。
あれこれ試しながら、なんとかキャッシュを回して、ここまで来たという感じです。

で、話を戻します。
もしあのとき会社を辞めていなかったら、私はおそらく病気になっていたと思います。
ストレスで暴飲暴食を繰り返し、今より相当に太っていて、考え方も今よりずっとネガティブだったと思います。
誰かのせいにして、言われたことだけをやって、ほどほどの評価を受けて、ただ時間が過ぎていく。

もしかしたら、今よりお金はあったかもしれない。
でも、お金があっても「使い方」を知らなかったと思う。

同じ20年。
「我慢して過ごす」のか、「自分のために生きる」のか。
この差は本当に大きいです。

だから、今もし「会社がしんどい」と感じている人がいたら。
「家族がいるから」「辞めたあとが不安だから」と迷っている人がいたら。

一度立ち止まって、考えてみてほしい。
「このまま10年後も、今と同じように働いていたいか?」

もちろん、独立や転職がすべてじゃありません。
でも、「今の場所に居続けることが、自分を削っていないか?」という視点は持ってほしい。

独立してよかったと感じるのは、関わる人を自分で選べること。
会社では選べない相手とも付き合わなければなりません。
でも、自分で仕事をしていれば、嫌な人とは距離を取ることもできる。
つまり「自分の意思で環境を変えていける」んです。これは本当に大きなメリットです。

正直、私は、特別ビジネスセンスに優れているわけじゃありません。
でも、月10万〜15万円でも、生きていけることを知りました。

大事なのは、自分の価値観で選ぶこと。
車も、服も、食べ物も、流行じゃなくて「自分にとっての価値」で選べばいいんです。

辞める前は、本当に怖かった。
どうやってお金を稼いていけばいいのか、わかりませんでした。

本を読んだり、ネットで体験談を調べたりして、必死で勇気を出そうとした。
でも結局、あのときの自分の背中を押せたのは、「やった人の言葉」じゃなくて、「自分の中の限界」でした。

やってみてダメなら、また戻ればいい。
でも、「やってみた」という経験は、絶対に無駄にならない。

別にサラリーマンが悪いと言っているわけではありません。
でも、僕には合わなかった。

今は、辞めて、本当によかった。そう心から思えます。
それはストレスから解放されて、自分らしい生き方ができるようになったから。

だから、伝えたい。

ストレスで潰れそうなら、仕事を変えたって大丈夫。
お金がなくても、なんとかなります。
不安があっても、一歩踏み出せば景色は変わります。

今いる場所が合わないと感じたら、無理せず、小さくてもいいから環境を変えてみてください。
きっとあなたに合った場所が必ずあります。

目次

最後に

頑張りすぎなくていい。
体を壊してまで、我慢する必要はどこにもありません。
あなたの人生は、会社や誰かのものではありません。あなたのものだと言うことを。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

無理せず楽しく、手作りの小さな暮らしを大切に。
アラカンの「つづく生活」実践者です。
半自給自足を目指しながら、仕事・趣味・家のことをコツコツ楽しんでいます。
日々を淡々と綴ることで、人生を整えるヒントが見つかればと思っています。

目次