毎年ゴールデンウィーク前になると、我が家は夏野菜の定植で大忙しです。今年も20種類くらいの野菜を植えています。最近は、定番の野菜に加えて、ちょっと気になる品種をいくつか試してみるのが楽しみになっています。
今年のチャレンジ野菜は、「四葉(すうよう)」というきゅうりと、ゴーヤを1畝ずつ作ります。どちらも漬物に加工して販売する予定です。そこまでたくさん作れるわけじゃないので、加工しきれなかった分は、直売所で生野菜として販売しようかなと考えています。
もともとは家族で食べる分だけ育てていたんですけど、運よく畑を貸してくれるところが増えてきて、少しずつ規模を広げられるようになりました。きっかけは、「この先、年をとっても現金になるようなことを今から作れないかな?」と思ったことでした。たとえば、月に5万でも10万でもプラスになったらありがたいなと。
実際に野菜の加工販売を始めたのは去年の12月からでまだまだ売上は小さいですが、今後少しずつ育てていければいいなと考えています。目的を持って野菜を育てるようになったことで、「どう育てて、どう売るか」を考えるようになり、計画性のない自分にとっては、いい刺激にもなっています。
本業はパソコン関係の仕事で、これまでネットワークやIT関連のことをずっとやってきました。今も好きな仕事ですし、できるだけ続けたいと思っています。でも、ここ最近のAIの進化には正直驚かされっぱなしで、自分が「感覚的に理解できる」ことに自信を持っていた分、それが武器にならなくなる時代が来ているなと感じています。
そんなときに、「じゃあこれから自分は何ができるんだろう?」と考えた結果、「体を動かして、自分の手で何かを作ること」で、何か仕事を作れないかなと思うようになりました。
おかげさまで野菜づくりはもう10年以上続けていて、「食」や「農」に関する仕事にも長く関わってきたので、そこを活かしたいという気持ちもあります。
とはいえ、専業農家としてやっていくのは正直無理だなと思っています。農業って、ある程度の規模と機械化が必要で、ひとりでやるには初期投資も体力もそれなりに必要。だから、「無理のない範囲で、ほどほどに作って、加工して、単価を上げて販売する」くらいのスタイルが、自分にはちょうどいいのかなと。
50代になって、サラリーマンじゃない自分には「定年」という区切りはない分、「この先どう生きていくか」は常に考えています。もし自分が会社員だったら、「仕事を辞めたあとに何ができるんだろう」って、不安になっていたかもしれませんが、自営業者は自分で商いを作れます。何かしらお金を稼げたらその範囲で小さな生活を営めればそれで幸せなのです。
その事に気がついて、自営業者だからこそ、小さくても自分の力で稼げる方法を考えられるし、それを形にしていける自由がある。自分でビジネスをやるって大変だけど、楽しいし、稼いだお金のありがたみもよくわかる。人に雇われるより、自分で何かをやっていく方が、性に合ってるなとつくづく思います。
というわけで、今は本業に加えて、野菜づくりと加工の準備の毎日。大変だけど、やりがいがあって、日々にハリがあります。夏になって漬物ができたら、またブログで経過を報告する予定です。きゅうりをちゃんと作るのは初めてなので、勉強しなっきゃ!