これは昨年作った自作PCにWindows10を入れ、途中で11にアップデートして使っていたのですが、PCの調子が悪くなったのでリカバリした時の備忘録です。
前回はSATA接続のSSDにインストールしましたが、今回は M.2にインストールすることにしました。そのためインストールにはUSBメディアを使いました。
Windows11が問題なく動いていたので、トラブルなくインストールできると思っていましたが、それが間違いの始まりで、結論から言うと、今使っているグラフィックカードが古くて、Windows11をインストールできませんでした。
そこに気づくまでClaude.ai(以下Claude)に質問しながら探り探り作業だったのですが、あまりにもClaudeの応えが素晴らしく驚きました。
リカバリーしたPCの構成
- マザーボード:ASRock AMD Ryzen 5000シリーズ (Soket AM4)対応 B550チップセット搭載 ATX マザーボード B550 Phantom Gaming 4
- CPU:AMD Ryzen 5 5600X with Wraith Stealth cooler 3.7GHz 6コア / 12スレッド 35MB 65W
- メモリ:64G
- SSD:500G
- 電源:玄人志向 電源 KRPW-BKシリーズ 80PLUS Bronze 650W ATX電源 KRPW-BK650W/85+
- グラボ:NVIDIA GeForce GT430 (これが古すぎた)
Claudeとのやりとり
インストール時に
「このPCは現在Windows11のシステム要件を満たしていません」
と表示されたのでググると、TPM2.0とセキュアブートについて非対応だとインストールできないとあったので、BIOSに入り、セキュアブートの項目を探しオンにすると以下のようなダイアログが表示されました。
disable the csm in setup.repeat operation after reboot to ensure uefi video (gop) driver is operational
CSM (Compatibility Support Module) が有効になっているため、完全なUEFIモードで起動できない状態です。ということらしいです。
ここでCSMとはなんぞや?という疑問が出たので調べてみると、
CSM(コンパチビリティ サポート モジュール)とは、UEFIでBIOSベースのシステムを動作させるための仕組みです
とあります。つまり完全なUEFIモードでないとWindows11はインストールできないってこと?らしいです。
UEFI/CSM → CSM というのは、以前にインストールされたOSがMBR(レガシー)で作られています。現在およびこの先は、GPT(UEFI)でのインストールが主です。
CSMは旧来のBIOSとの互換性を確保するモジュールです。
UEFIはBIOSと互換性のないブートシステムなのですが、それに互換性を与えるのがCSMです。
要はソフトウェアからBIOSと同じ様に扱える様にするものです。
Claudeに聞くと、
この警告メッセージは、UEFIブート関連の設定に問題があることを示しています。
具体的な意味:
CSM (Compatibility Support Module) が有効になっているため、完全なUEFIモードで起動できない状態です
CSMは古いBIOS互換モードで、Windows 11の要件であるUEFIブートと競合する可能性があります
解決手順:
BIOSの設定に入る(通常、起動時にDEL、F2、F12などのキーを押す)
CSM関連の設定を探す
「Boot」や「Advanced」メニュー内にある場合が多い
「CSM Support」「Legacy Support」「Launch CSM」などの名称
CSMを「Disabled」に設定
設定を保存して再起動
注意点:
CSMを無効にする前に、ブートドライブがGPTパーティション形式であることを確認
MBRパーティション形式の場合、先にGPTに変換する必要がある
グラフィックスカードがUEFI GOPに対応している必要がある
もし具体的なマザーボードの機種やBIOSのバージョンが分かれば、より詳細な設定手順をご案内できます。
また、CSMを無効にした後にディスプレイが表示されなくなる可能性もあります。その場合は:
CMOSをクリア(バッテリーを外すなど)
BIOSを最新バージョンに更新
グラフィックスドライバーを更新
などの対処が必要になる場合があります。
と回答がありました。この部分だけでもうすでにちんぷんかんぷんでしたが、ビデオドライバーが引っかかってるんだくらいは理解できました。
そこで
使用しているグラフィックボードは b550 phantom gaming4 です
と答えると
ASRock B550 Phantom Gaming 4のマザーボードについて、UEFI BIOS設定の具体的な手順をご案内します。
BIOSの設定画面を開く(起動時にF2またはDELキーを押す)
以下の設定を確認・変更:
「Boot」メニューを選択
「CSM (Compatibility Support Module)」を探す
「CSM」を「Disabled」に設定
注意点:
このマザーボードでは、CSMを無効にする前に以下の確認が必要:
システムドライブがGPTパーティション形式であること
Windows 11のインストールメディアがUEFIモードで作成されていること
ドライブがGPTかどうかの確認方法:1. Windowsで「diskpart」を実行 2. 「list disk」と入力 3. ディスクの「GPT」列を確認
もしMBRの場合、GPTへの変換が必要です:
データのバックアップ
MBR2GPTツールを使用して変換:mbr2gpt /validate /allowFullOS mbr2gpt /convert /allowFullOS
ASRock B550 Phantom Gaming 4の場合、以下の設定も確認してください:
「Security」メニュー内の「Secure Boot」を「Enabled」
「Advanced」→「CPU Configuration」でTPM (fTPM/PSP)が有効になっているか確認
これらの設定を行った後、Windows 11のインストールを試してみてください。もし問題が続く場合は:
BIOSを最新バージョンに更新(ASRockのウェブサイトから)
Windows 11インストールメディアを新しく作成
これらの手順で解決しない場合は、具体的なエラーメッセージをお知らせください。
と答えが返って来たのでClaudeの質問に以下のように答えました。
「Secure Boot」が「Enabled」になっています。
AMD fTPM switchはAMD CPU fTPMになっています。
すると以下のような答えが返って来ました。
設定は正しい方向に進んでいますね。
では、具体的にディスクのパーティション形式を確認しましょう。
現在のWindows上で以下の手順で確認できます:
Windowsキー + R を押す
「cmd」と入力してEnter
コマンドプロンプトで以下を実行:diskpart list disk
表示される情報で、システムがインストールされているディスクが「GPT」になっているか確認してください。
もし表示がMBRの場合:
まずデータのバックアップを取る
管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下を実行:mbr2gpt /validate /allowFullOS
問題がなければ:mbr2gpt /convert /allowFullOS
現在の設定を整理すると:
✅ Secure Boot: Enabled
✅ AMD fTPM: 有効
⬜ CSM: 要確認
⬜ ディスクパーティション形式: 要確認
CSMの設定も確認しましょう:
BIOSで「Boot」メニューを開く
「CSM (Compatibility Support Module)」または「Legacy Support」を探す
これを「Disabled」に設定
これらの設定が正しく行われていれば、Windows 11のインストールが可能なはずです。
もし上記の設定を行っても問題が解決しない場合は:
BIOSを最新バージョンに更新する
Windows 11のインストールメディアを新しく作成する
これらの手順で、具体的にどの部分で問題が発生しているか教えていただけますでしょうか?
まっさらのm.2ですしインストールツールを使ってい他ので特に問題ないと判断したので、スルーして
インストールするディスクはm.2 ssd で新品を組んでいます。
現在Windowsをインストールしていた元のSSD(sata)ディスクはマザーボードから外しています。
このように答えました。
なるほど、新しいM.2 SSDへの新規インストールですね。
その場合、まずディスクの初期化から正しく行う必要があります。
Windows 11インストーラーから以下の手順で実施してみましょう:
USBからブートして「カスタム:Windows のみをインストールする」を選択
ドライブの選択画面で以下の操作:
表示されているM.2 SSDのパーティションをすべて削除
「新規」を選択してパーティションを作成
作成されたパーティションを選択してインストール
もしこの時点でGPTに関するエラーが出る場合:
Shift + F10 を押してコマンドプロンプトを開く
以下のコマンドを実行:diskpart list disk (M.2 SSDのディスク番号を確認) select disk X (Xは上で確認したディスク番号) clean convert gpt exit
その後、インストーラーの画面に戻り:
「更新」をクリックしてディスク一覧を更新
パーティションを作成して通常通りインストール
この手順で:
新しいSSDが確実にGPTとして初期化される
UEFIブートに対応したパーティション構成になる
もし上記の手順でもシステム要件のエラーが出る場合は:
BIOSで再度以下を確認:
CSM Support: Disabled
Secure Boot: Enabled
AMD fTPM: Enabled
すべての設定を保存して再起動
これらの設定を確認した後でも問題が続く場合は、具体的なエラーメッセージを教えていただけると、より詳細な対処方法をご案内できます。
それはやっとんじゃい!でもインストール出来ないから聞いているの!と思いつつ
cmsが無効にならず display device does not support uefi graphics output protocom (gop). と表示されます。
と入力すると
そのメニュー状態は重要な情報です。
B550 Phantom Gaming 4の場合、以下の順序で設定を変更してみましょう:
まず基本的なBIOS設定を変更:
「Advanced」→「AMD PBS」または「AMD CBS」を探す
そこで「IOMMU」を「Enabled」に設定
設定可能なSR-IOV Supportについて:
一旦「Enabled」にしてみる
これによりAbove 4G DecodingやRe-Size BAR Supportが選択可能になる可能性がある
それでも他の項目が選択できない場合:
BIOSを最新版にアップデートする必要があります
ASRockのサイトから最新のBIOSファイルをダウンロード
USBメモリを使用してBIOSをアップデート
BIOSアップデートの具体的な手順:
ASRockのウェブサイトでB550 Phantom Gaming 4の最新BIOSを探す
ダウンロードしたBIOSファイルをUSBメモリのルートディレクトリにコピー
BIOSの「Instant Flash」機能を使用してアップデート
アップデート後、再度設定を確認
注意点:
BIOSアップデート中は絶対に電源を切らない
アップデート後は、Load UEFI Defaults(デフォルト設定の読み込み)を実行
その後、必要な設定(Secure Boot、fTPMなど)を再度有効化
BIOSアップデート後、以下の設定が可能になるはずです:
Above 4G Decoding: Enabled
Re-Size BAR Support: Enabled
SR-IOV Support: Enabled
これらの設定を変更した後、再度Windows 11のインストールを試してみてください。
という答えが返って来ました。それで
biosをアップデートすることにします。しかしアップデートしようとすると以下のアラートが出ました。
「bitlockerとtpmに関連する暗号化機能を無効に設定してください リカバリーキーが既にバックアップされていることをご確認ください。 暗号化を有効に設定したときにリカバリーキーを紛失した場合、システムデータが暗号化されたままとなり、起動できなくなります。 biosアップデートの前にftpmを無効に設定してください。有効の場合、予期せぬエラーが発生する可能性があります。」
それぞれの対応の仕方を教えてください。
と答えました。すると以下の内容が返って来ました。
これらの警告に対して、順番に対応していきましょう。
まずfTPMを無効にする:1. BIOSに入る 2. 「Advanced」メニュー 3. 「AMD fTPM Configuration」または「Security Device Support」を探す 4. 「AMD CPU fTPM」を「Disabled」に変更
BitLockerの確認と無効化(現在の状態がWindowsで起動できる場合):1. Windowsキー + R を押す 2. 「control panel」と入力 3. 「BitLocker ドライブ暗号化」を探す 4. 暗号化されているドライブがある場合は「BitLockerをオフにする」を選択
ただし、今回は新しいSSDへの新規インストールで、現在のドライブは外されている状態とのことなので、BitLockerの無効化は不要かもしれません。
リカバリーキーのバックアップ(BitLockerが有効な場合のみ):
現在のシステムドライブは外されているので、この手順もスキップ可能
したがって、今回の場合は:
BIOSでfTPMを無効にする
BIOSの設定を保存して再起動
再度BIOSに入り、Instant Flashでアップデートを実行
BIOSアップデート後の手順:
Load UEFI Defaults(デフォルト設定)を読み込む
以下の設定を行う:
AMD fTPM: Enabled
Secure Boot: Enabled
CSM: Disabled(可能な場合)
Above 4G Decoding: Enabled(可能な場合)
Re-Size BAR Support: Enabled(可能な場合)
これらの設定が完了したら、Windows 11のインストールを試してみてください。
と表示されたので対応してできた部分を入力します
AMD fTPMはEnabled はできました。
Secure BootはEnabledにしようとすると
「secure boot can be enabled when system in user mode. repeat operation after enrolling platform key(pk) 」
となります
これはSecure Bootを有効にする前に、Platform Key (PK)を設定する必要があることを示しています。
以下の手順で設定してみましょう:
BIOSの「Security」または「Boot」メニューで:
「Secure Boot」関連の設定を探す
「Key Management」または「Secure Boot Key Management」を探す
Key Managementメニューで以下を実行:
「Clear Secure Boot Keys」または「Reset Secure Boot Keys」を実行
「Install Default Secure Boot Keys」を選択
これによりデフォルトのPlatform Keyがインストールされる
その後:
BIOSの設定を保存して再起動
再度BIOSに入り
Secure Bootを「Enabled」に設定
もし上記のメニューの名称が異なる場合、B550 Phantom Gaming 4では:
「Security」→「Secure Boot」を選択
「Secure Boot」を「Custom」に設定
「Key Management」を選択
「Reset to Default Secure Boot Keys」を実行
設定を保存して再起動
再度BIOSに入り、「Secure Boot」を「Enabled」に設定
これらの手順を実行した後、Windows 11のインストールを試してください。
注意:
キーをリセットした後は必ず一度再起動が必要
Secure Boot設定後もCSMは無効のままにする必要がある
設定変更後は必ず設定を保存してから再起動する
Install Default Secure Boot Keysを実行して再起動後 Secure Bootを有効にしようとしたところ、
「desable the csm in setup. repeat operation after reboot to ensure uefi video (gop) driver si operational 」
と表示されました。
このエラーは、まずCSM(Compatibility Support Module)を無効にする必要があることを示しています。
B550 Phantom Gaming 4の場合、以下の順序で設定を変更してみましょう:
まずCSMを無効にする:
「Boot」メニューに移動
「CSM (Compatibility Support Module)」を探す
「Launch CSM」という名前の場合もあります
これを「Disabled」に設定
設定を保存して再起動
再度BIOSに入り:
「Security」メニューへ
「Secure Boot」を「Enabled」に設定
注意点:
もしCSMを無効にした後に画面が表示されなくなった場合:
システムを完全に電源オフ
電源ケーブルを抜く
CMOSクリア(マザーボードのジャンパーピンまたはボタン電池を使用)
再度電源を入れる
また、グラフィックカードの設定も確認:
可能であれば別のビデオ出力ポート(HDMIやDisplayPort)を試す
グラフィックカードが正しく装着されているか確認
電源ケーブルの接続を確認
これらの設定を順番に行ってみて、どのような状況になるか教えていただけますでしょうか?
特に、CSMを無効にした後の動作が重要な情報になります。
その後無事BIOSをアップデートしましたが、インストール出来ずに同じ結果となりました。それで再度以下の質問をしたところ
csmがdisabledになりません
グラフィックカードの詳細を確認させてください。
CSMが無効にできない主な原因は:
グラフィックカードがUEFI GOPに完全対応していない
グラフィックカードのBIOSが古い
マザーボードのBIOSとグラフィックカードの相性問題
対処方法を検討するために:
使用しているグラフィックカードの
メーカー
モデル名
型番
を教えていただけますでしょうか?
一時的な対処方法として:
内蔵グラフィックス(CPUの種類によって利用可能か異なります)を使用してWindows 11をインストール
BIOSで「Primary Display」を「IGD」または「Internal Graphics」に設定
グラフィックカードを一時的に取り外す
インストール後にグラフィックカードを装着し直す
または、Windows 11のインストールメディア作成時に、以下の方法でシステム要件チェックを回避:1. レジストリエディタ(Shift + F10でコマンドプロンプトを開き、regeditを実行) 2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup に移動 3. 新規キー「LabConfig」を作成 4. 以下の DWORD値を作成し、値を1に設定: - BypassTPMCheck - BypassSecureBootCheck
ただし、この方法はマイクロソフトの推奨する方法ではなく、将来的なアップデートで問題が発生する可能性があります。
グラフィックカードの情報をいただけましたら、より具体的な解決方法をご案内できます。
ここで残念ながらフリープランで使えるトークンが終わってしまいました。
まとめ
結局グラフィックカードが古すぎて、CSMが有効になっているため、UEFIモードに変更する事ができずセキュアブートを有効に出来なかった。
ということでした。
現在では新しいグラフィックボードを購入しWindows10で使っています。そのうちWindows11にアップデートする予定です。
しかし私自身の知識の無さと自作PCという事もあり、随分と遠回りしてしまいました。
そもそもWindows10からのアップデートでは問題なくWindows11で動いていたので、新規インストールで動かないなんて全く思いもしませんでした。
大変勉強になりました。
それとなんと言っても
の回答力の素晴らしさ!検証していくのが段々と楽しくなって来ました。もうYouTubeとAIがあればかなりの学びって自分で出来るんじゃないかって思います。その話はまた別の機会にでも書きたいと思います。