ここ数年で分かったことを書き記しておきたいと思います。これは自分への備忘録として書いています。多分何年かするとアップデートするかもしれませんが、今思っていることを素直な気持ちで自分の言葉でまとめました。
結局続けることが最強
自分の能力を高める最も有用なやり方は、「継続すること」これに勝るものはありません。
多くの人にとって平等に与えられているたった一つのものは時間です。この時間をどう使うかでその人の能力は決められると思っています。もし与えられた時間の全てを、その人が持っている才能に使ったなら、素晴らしい能力を発揮することができるのでは無いでしょうか。
どんな人も経験を積めば、ある程度のところまでは上達すると思います。もちろん好き嫌いはあるので、嫌いなことを毎日するのは苦痛ですが、それを考えないとしたらまあまあ上手くなるのでは無いでしょうか?
「好きこそものの上手なれ」は本当なのです。好きなことだったら夢中になってどんどん時間を使ってしまう。その費やした時間の差は、能力の差に直結すると思いませんか?
だから何かを上手くやっている人を見て、自分はダメだなんて思わなくても良いんです。上手にやっている人は単に、その人の時間を多く費やしている結果だからです。子供の頃に上手くやっている子供と比較され、あの子はあんなに努力しているのに、お前は何にもしていないって言われてきましたが、今になって考えれば、そりゃ、そうだというだけのことなんです。自分の時間をダラダラすることに多く費やしているわけですから、ダラダラが上手くなっていたということなんです。
つまり、意識的にするにしても無意識にしても、何かに多く時間を費やせば、それが自分の中で一番うまくできていることなんです。ここで注意しないといけないのは、能力を誰かと比較しないことです。自分の中でできないことができるようになることだったり、今よりも上手になることがわかっていることが重要なので、ここは特に注意しておいて、毎日継続する工夫をしていけば良いだけのことです。
時間の使い方にもちょっとしたコツがあります。
それは優先して自分のために時間を使うということです。
人生における時間は有限です。その時間を多くの人は我慢することに使っています。もちろん生きるためには食べ物や住むところを手に入れるためにお金が必要です。そのお金を手に入れるために、我慢して仕事をしている場合が多いと思います。
近頃読んだ本で坂口恭平氏の「生きのびるための事務」に書かれていたことです。
本の中でジム(=事務)と言う登場人物が言います。
上手くいく人は、上手くいくことしかしません。簡単なことです。「上手くいく」とは、ただ「やり方があっていた」と言うことだけなんです。
「才能」っていうのはそれだけです。
生きのびるための事務
いつでも楽しく好きなことを、続けられる=「才能」があるってだけです。
坂口恭平氏の「生きのびる事務」の中で、ジムが恭平に言う言葉です。自分が楽しく好きなことをしないで、日々仕事に追われて自分のために時間を使えないって言うのはやり方が間違っていると。
私もついついそうなってしまいがちなんですが、どんなに忙しくても必ず自分が好きなことのために、毎日やり続ける時間を取るのは、蔑ろにしがちだけど絶対に大切な事だと思うのです。
例えば10年振り返ってみて、10年前のなりたかった姿に向けて、毎日やり続けていたとしたら違った人生があったんじゃないかって思いませんか?
しかしほとんどの人は、目の前の仕事に忙殺されたり、習慣化されたいつもと同じことを続けて今のやり方を変えようとしません。
10年間、毎日たとえ10分でも、なりたい姿に向けてやり続けたら、きっと今の自分とは違っているはずです。例え目標より遠く届かないとしても、何もしなかった今よりかは、近づいていると思いませんか?
例えやりたい事は見つからなくても、好きなことや楽しいことはないでしょうか?その中から探してみるのもいいかもしれません。やり方さえ間違わなければきっと楽しい方へ進んでいくと思います。もしそう感じなかったらやり方が間違っているかもしれません。その時は簡単です。やり方を修正すればいいだけです。
正しいやり方で続けることは最強だということです。
自己肯定だけする
もう一つは自己否定をしないと言うことです。完全に自己肯定だけで生きる。自分を否定なんかしても何にもいいことなどありません。人は自己否定を反省として間違って捉えて、そして安心したりします。しかしそれでは現状は何も解決していません。本当にやるべきことは、自己肯定して正しいやり方に変える。それだけすればいいのです。
この間読んだ本に書いてあったことなんですが、
「前向きに生きて自分を肯定して生きて挑戦し続けている人間に、不思議な引き寄せの法則が働いて、奇跡的なことが何度も起きる。それは不思議なことじゃない。」
って書いてましたが、まさにその通りで、ネガティブなことを考えたって何一つ良い事はありません。もちろんリスクについて知る事は大切ですけれども、必要以上に恐れる事は無いし、それによって何もやらなくなる方がもっと危険です。今持っているものと出ていくものの差。そして将来得られるものを考え、コントロールしてマイナスにならないようにすればいいだけです。
読むだけでお金がみるみる入ってくる!誰も教えてくれない「引き寄せの法則」
どんなことも捉え方でいいことにも悪いことにもなります。
人間万事塞翁が馬
は本当なのです。ですから悪いことが起きても、良いことが起きる前触れだと思えば全てがいいことずくめになります。こんなことを言ったら、「あんた頭の中お花畑なの?」って言われそうですが、それくらい自分の頭の中から「否定」という言葉や考えを消し去った方が良いです。
それだけわかっているのに普段の生活で感情が乱される時がある。そんな時は、「みんな同じ」ってことを思い出せばいいです。僕はなかなかこれができませんでした。今でも出来ているかと言われれば全然なんだけれど、理屈が少しわかってきたお陰で、必要以上に自分のことを卑屈に思わなくなりました。
例えば、社会的に認められた地位の方と同席することがあったとして、一見地位も名声も何もかも自分より優れているようにも思えます。しかしそれは本当かというと案外そうでもありません。その人にはその人なりの責任や悩みがあります。そのことを私は知らないだけです。
またその方の上にはずっと上があり、私の下にもずっと下があります。いや、上とか下とかそんなものはないのかもしれません。自分がお金がないときに、お金を持っている人を羨ましく思うのは少し違うと思うのです。なぜなら私はその人ではないから。人を羨んで「どうせ俺なんて」って自己否定しても何も変わらないのです。そんな時は、
「そこがいいんだよ」
と現状を認めて肯定してしまいましょう。
そこで次にどうすれば良いかを考えて、今出来ることを探して行動する。それだけです。
学生の頃、良い大学に入らないと良い就職ができないと言われ続けて来ました。勉強が分からないから一夜漬けでなんとか赤点だけは取らずに、地元のFラン大学を卒業しそれがずっとコンプレックスでした。
自分は頭が悪いから仕方がないんだと本気で思っていました。
しかし、今就職のためではなく、自分のために勉強して理解が深まっていくと、それがたまらなく面白いことに気がつきました。
どうして、学生の頃こういう学びを教えてくれる先生に出会えなかったのだろうか?と思うこともありますが、私の人生において学びの意味を知るタイミングは、これまでの経験を踏まえた結果、今分かるようになっていたんだと思えるのです。
何も良い大学に行くだけが良い人生ではないと、私はそう思います。
学生時代に勉強しなかったから、良い大学には行けなかったし、有名な会社にも入れませんでした。いいえ、もっと勉強していても入れなかったかもしれません。結果自分で経営する身になったからこそ、学ぶことの素晴らしさを知ることができました。
それはすなわち、「そこが良いんだよ」なのです。
言われた通り勉強して良い大学を卒業して一流企業に入れていたとしても、僕の性格だとおそらくメンタルがやられてしまったかもしれません。お金があってもその使い方は今よりも下手くそだったかもしれません。
だから、あの時あーすればよかったとか、変えられない過去を振り返るより、今を肯定して出来ることを続けていく方がずっと自分のためになると思うのです。
人と比べない
人の目を気にしない。
人はそれぞれ違ったものを持っています。生まれ育った環境、性別、能力などみんな違います。
とは言いつつ、反面同じものもあります。
欲求、悩み、喜怒哀楽などがそれにあたります。
それらの大小によって比較するわけなのですが、それらは違うようでいても根本は同じなのではないでしょうか。
だからあの人と比べて私はどうだこうだというのは意味がありませんし、間違っているということです。
誰かに比べて劣っているように感じても、実はその人はその人なりの悩みがあるかもしれません。全てにおいて満たされている人間などこの世にいるのでしょうか。もしいるとしたら自分で満ち足りていると思っている人なのではないでしょうか。そう!人は自分の捉え方で精神的に満ち足りることは出来る。それでいいんじゃないと思うのは、私だけなのでしょうか。
組織に入ると上役に気に入られて出世したい。もしくは目をつけられて冷飯を食うのは嫌だ。と思うこともあるかもしれませんが、そんな社内の政治的な関係とは別に、誰に自分を認めてほしいかと言えば、やっぱり自分なんじゃないでしょうか?
いや、こんな自分じゃまだまだとか言って、ほんとはそんなこと思っていないのに自分を蔑むフリをしていたら自分が可哀想です。
いいところも、悪いところも全てひっくるめて自分を認めてあげましょうよ。別に誰から文句を言われても関係ありません。
もちろん社会的に逸脱するのはルール違反ですが、そうでなければ自分らしく生きていた方が良くないですか。
自分で考えることを諦めない
先日見た「宙わたる教室」というドラマの中で、生徒が先生に文字を読んでも全然頭に入って来ないというシーンがありました。
すると先生は、
「とにかく手を動かすんです。
そのうちに必ずどこかで分かったという瞬間が来ます。」
というセリフがありました。
わからないことがあったら受動的にただ眺めていても何もわからない。分からないからと言って諦めてやめればそれで終わりです。しかしとにかく手を動かして、わからないなりにいじくり倒して、何とか分かろうと努力を続けていくとある瞬間に、「そうか!わかった」と言う瞬間が来ると。
そのシーンを見てて本当にそうだなぁって共感し感動しました。私は高校生の時にどうしても物理と化学が理解できず、何回聞いてもわからなかったので、理系の道を諦めました。夢はエンジニアだったにも関わらずです。
自分は文系だから理解できないって思っていたし、そう思うことで諦めていたのだと思います。しかし諦めたらそこで終わりです。
もし、あの時どうしてもエンジニアになりたくて、何とかしてどうにかしてわかろうともがき続けたら「分かった」という瞬間が来たかもしれません。でもやっぱり分からないままだったかもしれません。
世の中にはハウツー本が溢れています。世間で流行った事は必ずと言っていいほど、そのハウツーが書かれた情報があります。特にお金、痩せる、健康に関する情報は形や言葉を変え次から次へと生まれてきます。
それだけの情報があるのにどうして、ずっとこれらの情報は無くならないのでしょうか?
それはきっと行動に移していないからだと思うんです。
最初はやるのですが長続きしない。あの人だからできたことだ。など理由をつけて辞めてしまうからでは無いでしょうか。何かを始めれば必ず壁に当たります。その時に自分に合ったやり方を見つけたり、続けるための努力を続けたらならば、何かしらの結果は出るはずです。
そんな事したって時間の無駄だという人もいるでしょう。私もそういう1人でした。
しかしもがいたその経験は決して無駄ではありません。わからないものを分解して、自分のような者でも身近なものに例えてみたり、理解できるところまで掘り下げてみる。そういうステップを踏んでいくと、きっとあらゆる視座で捉えられますから、自分の思考の方法が確実に増えます。ですから分からないと言って、その時間が無駄だと思わずに、「分かった」と言う瞬間が来ることを信じて、自分で足掻き続ける事が大切なのだと思います。
時間は有限であることを知っておく
人生は有限であることを忘れてはいけません。やりたいことがあればやった方がいいです。
時間がないとか、お金がないとか理由をつけがちだけれど、そんなものでやりたいことができなくなるのは間違っていると思います。
嫌なことを片付けてから好きなことをやろうとしてはいけません。
なぜなら嫌なことはいつまで経っても無くならないからです。
自分が本当に楽しいと思えることしかやっちゃダメだってことを忘れてはいけません。
自分の直感を信じろ!
普段の生活の中で感じる些細な変化に敏感になりましょう。
人の目を気にしたり余計なことに、気を取られていたら見えるものも聞こえるものも感じられなくなります。
人のことは色々見えるのに、こと自分のこととなると、
こうなりたい
こうしたい
というものがわからない人が多いのではないでしょうか。それはわからないのではなくて、直視しようとしていないのではないですか?これからどうしたいのか?どうなりたいのか、その目標となる姿の解像度を高めれば高めるほど、成功に近づくと信じています。
まとめ
長々と6つのことを書いてきました。
- 継続すること
- 自己肯定すること
- 人と比べない
- 自分の頭で考えること
- 与えられた人生は有限であるということ
- 直感を信じろ
これらは自分のコンプレックスと向き合い、コロナ禍で悶々としながら出した答えです。この3つが変わらずにこれからも大切に思うかどうかはわかりません。これから先さらに成長して4つになるかもしれないし、3つの表現が変わるかもしれません。しかし自分考え行動してたどり着いた今の考えはこうだというものを、一度言語化しておきたかったのです。人によって大切にしているものはそれぞれ違うでしょう。しかし同じである必要はありません。自分は自分。自分に合ったものをこれからも探し続けていくだけです。
これらのことを心に留めて、毎日行うのは昨日よりちょっとだけ良くなるように工夫すること。
それを毎日毎日続けると楽しいし、成長できると思います。
急がば回れは本当だし、何者にもならなくても毎日が楽しくなる気がして、自分らしくいられると思います。