2018 UTMB TDS完走記録–その2

転びました

BOURG SAINT MAURICE

なんとか最初の関門を抜け、
長い下りを終えT4のBourg Saint-Mauriceに到着しました。
ここBourg Saint-Mauriceは賑やかな街で、
観客からの声援も気持ちよくエイドに入りました。
ここT4エイドで妻からのサポートがある予定でしたが、
姿を見つけられなかったので、クッキーとチーズを口にしエイドを後にしようとしたとき、
Messengerで連絡が取れてサポートエリア外でサポートしてもらいました(^_^;)

ここでは荷物の抜き打ちチェックを受けました。
チェック内容はレイン上下にスマホの3点。
今回、レインウェアの性能の条件と有無に関しては特に厳しかったです。

エイドエリア外でサポート

妻からは時間の貯金はあるのでゆっくりでいいよ!と言われたのですが、
明るいうちに少しでも貯金を作っておきたくってやっぱり焦ってしまいました。
いろいろ用意してくれていたのにごめんね。

迂回ルートまでの上りも一気上り

ここからはPasseur de Pralognanを回避する迂回ルートです。
本来はPasseur de Pralognanの2567mまで一気上りだったのですが、
迂回ルートに出るまでの上りですでにきつかったです。
楽なところなんてどこにもない。
一気上り・一気下りのオンパレード♪
それがTDSなんですね( ;´Д`)

登り続け舗装された峠道に出るとそこからは迂回ルート。
安心感とともにもう走る元気などなく、そこからはひたすら歩き通しました。
レース前に本来のコースであるPasseur de Pralognanの2567mに登れないことに、
半分くらい残念だなと思っていたましたが、
今はただただコース変更に感謝するのみ!

途中から雨が降り出したので、
早めの対応でレインウェアを着込み歩き続けます。

このあたりからジェルが喉を通らなくなってきたので、
持っていたおにぎりを少しずつ噛み締めながら食べました。
「あー、うま!おにぎり最高!」
こんなところで日本人でよかったと感じつつ、少しだけ元気になりました。

T5のCORMET DE ROSRANDまではアクセスしやすいのか、
地元ランナーの私設エイドのための車が数多く見受けられました。
家族や友人が道路脇に停車しランタンの光でランナーを待っています。
そんな私設エイドカーが段々と多くなったとき、
待ちに待ったT5CORMET DE ROSRANDに到着。

ここで妻からサポートを受ける予定でしたがまたまた見当たらない。
どうも私のほうが早いために追いついていないみたい。
とにかくドロップバックを受け取ります。
ここCORMET DE ROSELENDはサポーターも入れるエイドにしては小さく、
中は疲れ果てたランナーでいっぱい!
座るところも着替えるところも見当たらないほどのギュウギュウ状態。
しょうがないので少し空いていたスペースを無理やり見つけ、
そこで座って着替えと荷物の補充など必要なことをしました。

着替えはオッケー!食べた分のジェルの補充もオッケー!
疲れた身体でいろいろやるもはかどらずおおよそ30分経過。
予定休憩時間を30分と決めていたのでちょっと焦り気味。
その時持っていたモバイルバッテリーを全部使い切っていることに気が付きかなり焦りました。計算上大丈夫のはずだったんだけど、こんな時のために、もう少し大きいザイズを用意しとけばよかったね。
しょうがないのでスントの充電と後一回のiPhoneの充電は諦めるしかないか!こういう時の対応力もロングトレイルの大切な力だ。
予定通りには行かないからね。

サポートの力の大きさに感謝しつつ、
これからの夜間帯に備え胃薬とカフェインを注入!
2週間前からアルコールとカフェイン断ちをしていたので、
これで眠気が来るかどうかでこれからの時間帯の進み具合が決まる。
結局楽しみにしていたパスタは食べられずに出ようとしたときに、
妻が入り口で僕を待っていてくれました。

「あ〜、ごめんごめん。また待たせてしまった!」と誤りつつ、
温かい飲み物と予備バッテリーを受け取り、
50分経過でエイドを出発。
これまでほとんどエイドで時間を費やしていないので、
20分位なんてこと無い。全然大丈夫と自分を励ます。
これから一旦ホテルに帰る妻に別れを告げエイドを後にしました。

これから夜間帯

胃薬の効果で食欲が戻り一安心。
夜間で無理して走ることもないのでエネもちでエネルギー補給。
いっぺんに食べるんじゃなく少しずつ数回に分け食べると気持ち悪くなりません。
またカフェイン断ちの効果はバッチリで、今回はまったく眠気は来ませんでした。

道脇には雪が残っていました

それと昨年のCCCで大活躍したタイガーのミニ保温ポットに入れた粉茶。
夜間になるとフラスクに入れた水は驚くほど冷たくなります。
これを胃に入れると胃腸を冷やしだんだんと水分を飲まなくなってしまいます。
それに比べ魔法瓶に入れたお茶なら、
胃を温め水分も取れるし、長時間水やスポーツドリンクで飽きた口にもよく合います。
餅にお茶、我ながら日本人でよかったとアルプスの暗闇の中をひたすら歩きます。

あちこちに牛がいます

途中牧野を通ったときカウベルの音があちこちからします。
牛があちこちにいるので少しでも動くと、
そのカウベルがカランカランと音がするのですが、
まるで牛が応援してくれているみたい。
あんまり近くにいるもんだから写真撮っておこうとiPhoneを向けると、
すぐに警備用の犬がやってきたので、
焦って退散しました。怖かった〜。

転びました

この辺りからT6COL DU JOLY手前までの下りは、
雨も降っていることもあってドロドロのズルズル状態。
もうね、何回滑ってころんだかわかんないくらい転びました。
上下レインウェアを着ていたから大丈夫だったけど、
一人真夜中の泥んこ祭りでした。

その後、ちょっとガレている長い下りがあり、
足首をかばいつつとにかく慎重に歩き通した辺りで、
夜も白白と明け始め少し安心。

妻とMessengerで連絡を取ると、
「余裕があるのならみんな応援してくれているからなにかポストしてあげて」とリクエスト。
残りのパケット数を気にしつつコース脇に荷物を下ろすと、
乗馬用の馬なのかかわいいやつが寄ってきたので、
そいつとともに「頑張っています!」とポストしました。

T7LES CONTAMINESS MONTJOIEに到着したのが6時30分くらい。
フィールズオンアースのツアーで参加していたおヒゲの方と少し声をかけ、
10分ほどで出発。

あとちょっと。
これまでの距離を考えたらすぐ終わるなんて甘いことを考えて出発しました。

その3に続く

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この記事を書いた人

パソコンとネットの何でも屋さん兼農家見習い中
2021年に奥さんに腎移植して人生の価値観が大きく変わりました
何が起きても諦めずに生き抜く力が一番大切
時々ブログも書いてます

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