ノータイムポチリから始まったTDS挑戦——エアチャイナで行くシャモニーへの道
昨年UTMBカテゴリのCCCに参加してから、もう1年が経ちました。早いものです。
昨年は右も左もわからず、不安と心配から考えられる準備をすべてやり切ったというのに、今年は2年目の余裕からか何もしないまま直前になってバタバタと用意する始末。人間、慣れとは恐ろしいものです。
今年の課題は2本立て
今年の目標は2つあります。
ひとつは、本格的な山岳レースであるTDSを無事完走すること。もうひとつは、遅延とロストバゲッジで有名なエアチャイナで無事に行って帰ってくること——いわゆる「ゼロ関門突破」です。レースの難関と旅の難関が同時にやってくるという、なかなか贅沢な状況です。
どうしてエアチャイナを選んだのか
そもそも今年はUTMBに行く予定ではありませんでした。UTMF(富士山を周回する大会)でポイントを取るつもりが、見事に落選。「どうしようか」とお酒を飲みながらネットをぼんやり眺めていたら、気づいたときにはTDSのエントリーボタンを押していました。
そして見事に当選してしまったものだから、お金も時間もないまま行くことが決定。旅費は当然、一番安いところ一択です。
エクスペディアで検索すると、エアチャイナが最安値でした。福岡から直行できるし、搭乗時間も短い。口コミの評価も「普通」だったので、迷わずノータイムポチリ。これが後になって悩みの種になろうとは、このときは知る由もありませんでした。
レース1ヶ月前、ビビる情報のオンパレード
時は進んでレース1ヶ月前の7月末。そろそろ調べないとまずいと思い、エアチャイナについて検索してみると——。
遅延率80%。ロストバゲッジが多い。空港職員は遅延しても何もしてくれない。福岡から大連経由の便は、同じ飛行機なのに一度降りて入国手続きが必要。大連からは国際線から国内線扱いになる。北京では入国管理と手荷物チェックに2時間かかる。
ビビる情報しか出てきません。
マジですか。これ、レースどころじゃないじゃないか。
奥さんに話したら機嫌が悪くなると思い、内緒で必死に調べ続けました。ネットにつながらなくてもGoogle翻訳が使えるよう辞書をダウンロードし、困ったときのシミュレーションをあれこれ想定して、ようやく出発の日を迎えました。
福岡空港、出発
エアチャイナのカウンターへ行くと、対応してくれたのはJALのお姉さんでした。福岡空港ではそういう体制になっているようです。
預け荷物は一人23kgまで1個、機内持ち込みは1個まで。事前に重量を計って準備していたのでスムーズに通過。結局、行って帰るまで機内の荷物制限について何も言われませんでした。
出国手続きも問題なく終わり、無事に機上の人となりました。



大連で入国?トランスファーなのに?
飛行機に乗るとすぐに機内食が配られました。福岡〜大連間は1時間半ほどしかないので当然です。さっきからカップヌードルのカレー味の匂いがしていると思ったら、やはりそれが出てきました。機内はカレーの香りで充満しましたが、お味はとても美味しかったです。

大連に到着。上空から見ると、建設中の高層住宅や工場が次々と目に入ります。人口1,000万人、まだまだ成長を続ける都市の勢いが伝わってきました。


さて問題はここからです。一度飛行機を降りて入国審査を受け、同じ飛行機に国内便として再搭乗します。
ここでいきなりトラブル発生。奥さんが上着を忘れて取りに戻り、そのうえ私が乗り継ぎチケットの半券をどこに入れたかわからなくなり、係員の前でバッグを開けて右往左往。結局ポケットに入っていただけでしたが、他の搭乗客がいなくなり焦る中、入国カードを書こうとしていると、イライラした様子の入国管理官から「早く来い」と催促されました。何も書かずにあっさり入国できましたが、ヒヤヒヤしました。

入国審査を終えてエスカレーターを1階上がると、そこが搭乗ゲートです。ボーディングブリッジを進むと途中でY字型に国内客の列と合流し、係員がチケットを受け取ります。急いでいたのか、そのお姉さんが8枚ほどのチケットを一度にビリビリとちぎっていて、驚きを通り越して笑えました。
再び機上の人となり、北京までは約1時間。大連からの国内搭乗客は思いのほか静かで、ネットで「うるさい」と読んでいたので身構えていましたが、人によるのかもしれません。快適に過ごせました。
そして北京首都国際空港に到着。上空から見下ろすと、ただただ広い。中国のスケールの大きさを改めて実感しながら、いよいよ次の難関——空港内の乗り継ぎへと向かいます。
その2へ続く

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