宝満山から英彦山へ向けて修験道トレイルを行ってきました–その2

大日ヶ岳山頂

道の駅小石原でのエイド

スタートしておよそ13時間30分。
道の駅小石原に到着しました。
道の駅小石原ではOGSさんの友人の方お二人が私設エイドを開いてくださり、
久しぶりに温かいものを頂くことができました。
こういうときに一番人気はカップヌードルカレー味。
めちゃくちゃ美味しかったです(*^^*)
エイドを開いてくださったお二人様本当にありがとうございました。

食事をしながらこれからのことを話し合います。
予報通り雨も降り出し、
気温も下がることが予想されます。
スマホの雨雲レーダーを見ると、
雨雲は南の方に停滞しているようなので、
それほどの降雨量は無いと判断し、
とりあえず峰入り古道へ入ることに。
当初の予定だった岩屋神社と、英彦山へは進み具合とその時の天気で、
再度決めることにしました。

夜の修験道

峰入り古道から進み大日ヶ岳を目指します。
これまで何度も峰入り古道は行ったことがありますが、
夜間歩いた事は無いためまるで違った風景です。
「あれっ?こんなんだったっけ?」と思うことが何度もありました。
上の画像のようなところを歩いたり、

夜の修験道

ロープを使って岩を上ったりしながら進みます。
このルートは修験道の名前通り、
トレイルではなくまさに修業の場なのです。

雨で濡れた岩はとても滑りやすく、
さらに風も強いところもあり、
皆でギャーギャー言いながら進んでいきました。

大日ヶ岳山頂

やっとこさ1つ目のピークである大日ヶ岳山頂に到着しました。

大日ヶ岳山頂

時刻は午前0時ちょっと過ぎ。
いや〜、ただでさえキツイ大日ヶ岳の上りですが本当にキツかったです。
記念撮影を1枚。
皆のテンションが少しずつ異様な雰囲気になってきました(^_^;)

釈迦ヶ岳山頂

2つ目のピークの釈迦ヶ岳には午前1時30分頃到着。
早々に下山し岳滅鬼(がくめき)別れまで進みました。
ここで岩屋神社に下りるか、岳滅鬼山に進むか皆で相談します。
このあたりから雨が強くなりはじめたため、
岳滅鬼山(がくめきさん)から岳滅鬼峠をつたって、
汐井川沿いに通っている林道からしゃくなげ荘まで行くことを決定しました。

入念に計画してくれたOGSさんはちょっと残念そうでしたが、
今回は英彦山の神様が「もう一度おいで!」と言ってるんだねと、
前向きに気持ちをチェンジします。

岳滅鬼山山頂

3時55分ごろ岳滅鬼山山頂へ到着。
ここから岳滅鬼峠へ進みたいのですが標識がなくルートがよくわかりません。
ガスも出てきて視界も悪いため身長にならざるを得ません。

終わったあとでわかったことですが、
この岳滅鬼峠は現在は使われていないようで、
汐井川を渡ることもできなくなっていました。

下山後、YAMAPユーザーのKJWさんがYAMAPに連絡し、
マップからルートを削除してもらいました。
この対応の速さYAMAPさすがですね。
KJWさんありがとうございました。
このスマホアプリYAMAPは地元福岡の会社なんですよ。
応援したいですね。

YAMAP 登山・アウトドアの新定番

廃道と化した峠道を下る途中、
壊れたはしごやロープを伝いながらの下山はマジ怖かったです。

さすがに山経験豊富な他の方の適切な判断で、
なんとか沢沿いまで下れたときにはちょっと安心しました。
しかし疲れのせいか、
このあたりから幻影が見えるようになり、
「あ〜、結構きているな〜」と冷静に思う自分がいました(^_^;)
どんな幻影だったかというと、
左の間接視野に水銀灯の明かり(なぜだかテニスコート設定)のようなものが見えたり、
暗闇の中にあるはずのないベンチに座った女性や子どもが見えるんです。

汐井川に出て暫く進むと林道が沢向こうに見えてきました。
しかしそこへ渡る道が見当たりません。
私たちのいる場所から林道まで、
およそ4〜5mほど擁壁の上に林道があり、
川を渡っても容易には登ることができませんでした。
それで川を渡りやすく擁壁の低い場所を探します。

その時およそ午前6時30分。
昨日の午前8時からずっと行動し続けていることもあり、
KJWさんが、
「もうすぐ夜が明けるので、それから道を探したほうが良くないですか?」と提案してくれました。
僕はもう、呪怨みたいに子どもがずっと見えるので、
ラッキーと思っていた所、
OGSさんが「あったー!」と言って、
渡る道を発見!

みんな一様に川幅の狭くなっているところを探し、
軽やかに川を渡り林道へと登っていきます。
僕はと言うと疲れているからか、
はたまた幻影を見すぎたからか、
川を渡ろうと石に足を乗せた瞬間、
その濡れた石から左足が川へドボンしてしまいました。(左足だけ冷てー!)
そんなことがあったことは内緒にして、
しらじらと明けていく林道を、
しゃくなげ荘へ向けて下っていきました。

しゃくなげ荘へ到着したのは確か8時ころ。
お風呂に入れてもらえないかと聞いてみましたが、
営業時間外なので断られましたが、
親切に別棟の屋根付きスペースを貸していただきました。
ありがとうございました。
とりあえず濡れたものを着替え、
英彦山駅までのバスを待ちます。

まぁ、その時間の寒くて長かったこと。
まさに修行ですな!
あえてサラッと書きますが、
ほんっとに辛い時間でした。
案外これが一番つらかったかもしれません。

英彦山駅にて

やっとバスに乗ることができ英彦山駅へ向かいます。
マイクロバスの暖房の暖かさが、
冷え切った体と心を溶かしていくようです。
現在日田彦山線は昨年の水害による被害のため、
不通部分を代替バスによって運行しています。
そのため英彦山駅から添田駅まで代替バスに乗って今回の旅は終了です。

ルート詳細ルート詳細

KJWさんが取ったログです。
色々ありすぎて内容が濃かった〜。
やっぱり修験道だもんね。
修行は辛いですな!

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反省点

で、今回の僕個人の反省点を備忘録として残しておきます。

水が足りない区間があった

峰入り古道から英彦山まで給水箇所が無いのを知りながら、
道の駅で給水を充分にしなかったため、
途中で水がなくなってしまい、URKさんにご迷惑をかけてしまった。
気温が低く発汗量も少ないと勝手に思い込んでしまった。
水は重要です。

ルートの確認

ルートの確認に私はGeographicaを使っているのですが、
私よりも山行の経験が豊富な方との行動だったので、
ルートの確認も何もしていなかった。
最低限のルートの確認くらいはしないとダメですね。
それとルートがわからなくなった時、
KMMさんが地図読みしてくれてルートがわかったのですが、
スマホだけに頼るのではなく、
地図が読めた上でスマホを活用しないとダメだなと思いました。
雨が降ってきて手が濡れたり、悴んだりしたときなど、
なかなか思った通りに使えないこともありますしね。

装備

防寒に関しては正直想定する環境に対して、
何が必要かまだよくわからないところもあるので、
まだ勉強中です。
でも、ゲイターやスパッツ、ニットキャップや指先を濡らさないための工夫。
使いやすい大きさのサーモス(500ml)は今すぐにでも必要だなと思いました。
これらのものを入れようと思うと、
トレラン用のザックでは小さく、
やはり20リットル以上のザックは一つ無いとなぁ〜と思うと、
また、金がいるなと(^_^;)

それにしても面白い経験をすることができました。
企画してくださったOGSさん、一緒に行ってくださったURKさん、KJWさん、KMMさんありがとうございました。
そしてお疲れ様でした。
またよろしくお願いします。

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この記事を書いた人

パソコンとネットの何でも屋さん兼農家見習い中
2021年に奥さんに腎移植して人生の価値観が大きく変わりました
何が起きても諦めずに生き抜く力が一番大切
時々ブログも書いてます

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