隅田川のエジソンを読みました

久しぶりにゆっくりと過ごし、本を読みました。
読んだ本はこれ。

隅田川のエジソン (幻冬舎文庫 さ 33-1)

隅田川のエジソン (幻冬舎文庫 さ 33-1)

今年はもう坂口恭平にハマりっぱなし。
ほんとうに面白い人を知ることができました。

内容は以前読んだ、

TOKYO 0円ハウス 0円生活 (河出文庫)

TOKYO 0円ハウス 0円生活 (河出文庫)

や、

独立国家のつくりかた (講談社現代新書)

独立国家のつくりかた (講談社現代新書)

をベースに実際に隅田川の河川敷にブルーシートハウスを建てて、
そこに住んでいる人をモデルにした小説です。

物語の詳細は省くとして、
現状を否定せずに工夫して自分で考え行動すれば生活することができるし、
視点を変えていけば、
人と同じ生活じゃなくても、
価値のあるものになるというような内容です。

なかでもクロという登場人物が、
増水で家が流されて仲間が心配すると、
あれはアトリエで俺の家は台東区なんだよ。
寝るところはひとり暮らしのお年寄りの知り合いがあるから、
何ヶ所もあるし、
飯も食わしてくれるところが何ヶ所もある。
公園は俺にとっての庭だし、
生きていくのに金なんかほとんど要らない。
俺にとっては鳩にやる餌とタバコ代だけあれば、
お金はいらないんだよ。
というところがおもしろい考え方だなぁ~と思いました。

何があっても竹のようにしなやかに生きよう。
主人公の硯木の言葉です。
けっして固く屈強ではないけれど、
風が吹いてもしなって折れにくい。
そんな生き方って理想ですね。

とっても面白い本ですよ。
興味を持たれたらぜひおすすめします。

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この記事を書いた人

パソコンとネットの何でも屋さん兼農家見習い中
2021年に奥さんに腎移植して人生の価値観が大きく変わりました
何が起きても諦めずに生き抜く力が一番大切
時々ブログも書いてます

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