姶良市の加治木町さえずりの森キャンプ場近くに龍門司坂という坂があります。
江戸時代、肥後と日向に別れる分岐点として加治木は宿場が発達して、
人や産物・情報の集まる場所として栄えたのだそうです。
それを表すのがこの龍門司坂で、
当時大名行列や物資の搬出に使われる重要な街道でした。
しかしこの坂道は粘土質で滑るうえ、風雨による決壊がひどかったため、
全長1500メートルあまりを石畳を敷いたのだそうです。
現在では約500メートルが当時の姿を残しています。
坂を上から下ってまた登ってみました。
いまでは苔むした石畳が、
光を遮った鬱蒼とした緑の世界でその存在感を漂わせます。
ここを歴史の偉人たちが歩んだのかと思うと
ちょっと感動です。
しかしこの石畳。
とにかくやたら滑ります。
行かれる方は杖がありますので、
お気をつけて歩かれてくださいね。