近頃人とお会いする機会が多く、結構なことだと思っています。
しかし、やはり人とお会いすると知らないうちに気を使っているようでいつもとは違った疲労感を感じます。
しかしそれと同じくらい刺激を受けることもありますので、楽しいのですが‥‥。
さて、今日お話した内容でうなずくことがありました。
ある方が、「仕事に自信がないとちゃんと請求できないんだよね」とのこと。
経験も積んで自信があるときちんとした金額で見積もりが出せるのですが、頼まれ仕事でなまじできてしまうと、「あとで突っ込まれても大変だから相場も良くわからないし、今回はサービスでいいや」となってしまいがちです。
しかしそれをついついやっていくと、同業者の方の首を絞めてしまうことになってしまうんですよね。
そもそも海のものとも山のものともわからないノウハウやアイデアって、仕入れたり原価っていうものがないので、なかなか金額(価値)にしにくいんですよね。
しかし経験を積んで、大体の作業時間や作業工数。時間単価などがわかってくると他社の相場とそんなに変わらなくなってきます。
当然出来たサービスの品質や、制作に関われるスタッフの人数などに差があるので、サービスの価格が高いか安いかは別の話ですけれど。
そこで付加するサービスやサービスの品質を高めることによって、お客様に対しても自信を持って金額を提示することが出来るようになると思います。
近頃やっとですが、これくらいはいいのかな?というボーダーがわかってきたように思います。
仕事を始めたときは本当に右も左もわからなかったので、時には仕事になっていないときもありましたがいい勉強だったなと思います。
しかし仕事である以上、必要以上に儲かりすぎてもいけないし、儲けないのもいけないと思うんですよね。
この「きちんと儲ける」って続けていく上においても、お客様との関係を良くしていく上においても大切なことだと思います。
よく価格ありきで自社努力によってコストを下げ、顧客満足度を上げるなんていわれますが全てがこのやり方だと作り手も売り手も客も幸せにならないんじゃないかな?と思います。
企業努力もせずに定価で販売しろといっているのではありません。(だってそれじゃ、市場で淘汰されるだけですからね。)
価格が安くないと売れないとばかりに努力をし、外国の労働者に働いてもらって、日本人の仕事がなくなって、安い店ばかり売れた結果、近所のガソリンスタンドやスーパーがなくなり、買い物に困ってしまう。
だれが幸せになっているのでしょう?
きちんと価値あるサービスや商品を作ったらそれを評価してきちんと対価を払う。続けていく上での大切なルールのような気がします。
もちろん安いものを否定しているわけではありませんが、買うほうも売るほうも対価を見極める目が必要ですね。