身近で感じるグローバル化

あっという間に2月ですね。
来月はまた同じ様なことを言っている様な気がします。

さて、近頃私達のような仕事でも外国と仕事をされている方の話をちらほらと聞くようになりました。これもグローバル化の波なのでしょうか?先日こういう話を聞きました。
あるお客様が中国のほうでカー用品を作って日本に輸入して販売しているのですが、なかなか問題も多いようです。
なによりも問題になるのが、日本人と外国の方との認識の差だそうです。とくに検品などで認識の差があるようで、日本人の場合は検品してから納品するというのが常識になっていますが、中国の方は製造までが契約で検品は別との認識だとか。

よほどその国の習慣などに精通した商社などを間に入れて、契約を結ばないと何かしらの失敗をするとおっしゃっていました。(おそろしい‥)

こんなことは日常茶飯事でおきることなんでしょうが、知っている方から直接聞くとなんだか実感がこもって面白いです。

また、こんなことも。
中国人にある部品を作ってもらうように依頼したところ、「一個、1,000円でできますか?」と聞くと「OK」というので、「じゃあ、800円では?」と聞くと、「OK,OK」という。それじゃ「500円では?」と聞くと「OK,OK」という。「じゃあ、いったいいくらでできるの?」と聞くといくらででもできるのだそうです。(限界はありますがね)

つまり1個原価1,000円のものだったらずっと使えるもの。原価500円だったら1年くらいしかもたないものを作るそうなんです。日本人は高品質なものを要求するので、少々高くても良いものを納める。
(日本人は特に小ロットの注文で品質に関してうるさいので、いい部品を使って少々高く作るそうです。)
しかし、外国の方はそれほどうるさくないので安いものを出すそうです。

国内では今、1円でも安いものに消費者が流れてしまっていますが、売るほうも作るほうも値段だけじゃない価値を作っていかないといけなくなっていくでしょうね。
もちろん日常使うものだったら仕方がないのかもしれませんが、「値段が安い」というのはかならず何かしらの原因があるのでしょうね。
品質は同じで価格だけが極端に安いというのはありえない。あるとしたらなんらかの意味があるからです。
大量に仕入れるとか流通コストをさげるとか、製造を海外でするとか、本当に血のにじむような努力の現われがあったりします。
そういう努力の上にあぐらをかいて、消費しているのが今の我々なんでしょうね。でもそれで自分達の暮らしって本当に豊かになっていっているのでしょうかね?
買った人も嬉しくって、作った人も満足できて、売った人も幸せになれるつながりができるといいのにね。

なんでも安いもの安いものに流れていると、ほんとうの価値がよくわからなくなってしまうかもしれませんね。
無駄はもったいないけれど、お金を使うって言うことでいろんな人とのつながりを考えたりすると結局自分に帰ってくることに気づきます。でも入ってくるお金以上に使っちゃったら本末転倒ですけどね。

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この記事を書いた人

パソコンとネットの何でも屋さん兼農家見習い中
2021年に奥さんに腎移植して人生の価値観が大きく変わりました
何が起きても諦めずに生き抜く力が一番大切
時々ブログも書いてます

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