CCCのコースについて
CCCはイタリア側のクールマイユールをスタートし、反時計回りに進みます。スタート後まずTete de La Tronche(2,584m)を登り、BERTONE小屋まで戻ってからはUTMBと同じコースを走ります。

コースのデータはこちらです。
- 距離:101km
- 累積標高:6,100m
- ドリンクエイド:4ヶ所
- フードステーション:5ヶ所
- コースレコード:11時間
- 制限時間:26時間30分
- スタート時間:午前9時
- 参加者:1,900名
このデータを見てコースレコードの倍、22時間での完走を目標に設定しました。
問題と対策
初めての100kmレースに向けて、大きな課題が3つありました。
ひとつ目は、未経験の2,500m級の山を2つ登ること。ふたつ目は、10km以上の長い下りを走ること。経験者に聞くと「下りだからといって頑張りすぎると脚を消耗するし、胃を揺らして食べ物を受け付けなくなりハンガーノックになる」と教えてもらいました。ヨーロッパのランナーは下りはそれほど速くないが上りはやたら速い、とも。山を長く速く走る方法を経験で体得しているのでしょう。そして3つ目は、シャンペ以降の夜間に2,000m級の山を3つ登ること。22時間以上の長丁場で、補給食を最後まで安定して食べ続けられるかどうかも大きな課題でした。
対策として考えたのは以下の通りです。
ペースはシャンペまで余裕を持って進む計画にしました。Grand Col Fetret以降の長い下りは無理をせず、胃を揺らさないフォームを意識することにしました。補給食は当初ジェル中心で考えていましたが、ジェルが得意でないため奥さんにおにぎりを作ってもらい前半はおにぎり中心で、エイドの食べ物も試しながら自分に合うものを見つけていく作戦にしました。ジェルはタイミングが合わないときの補助として使うことにしました。
夜間についてはかなり余裕のある計画だったので、最悪シャンペ以降歩き通してもゴールできるだろうと軽く考えていました。この考えが甘かったことは、後で嫌というほど思い知らされることになるのですが——。


各チェックポイント間の距離と標高、
エイドステーションの内容等の一覧表と標高図です。
この内容からコースレコードの倍の時間、
22時間で完走を目指すことにしました。

チーム体制と通信環境
今回は現地での奥さんのサポートに加え、日本にいる英語堪能な友人に、公式サイト(英語)で発表される情報を随時伝えてもらうようお願いしました。レースの模様は公式サイトでライブ配信もされていたので、日本にいながら多くの情報を送ってもらえました。時差のある中でサポートしてくれた友人には、感謝してもしきれません。本当に便利な時代になったものです。
通信環境については、ドコモの機種変更直後でSIMロック解除ができなかったため、海外1dayパケ(24時間30MBまで980円)を利用しました。それ以外はグローバルWi-Fiをレンタルして奥さんと共有。メッセンジャーでのテキストやり取り程度なら十分快適でした。
最悪の天気予報

さあ、あとは頑張るだけ——そう思っていたら、天気がどんどん悪化してきました。
翌日の予報は雨。最高気温7℃、最低気温3℃。山頂では雪が降るという予報です。
大会本部からSMSが届き、短縮コースでの実施もあるかもしれないと覚悟しましたが、まもなく「CCCは通常スタートで実施する。寒さに注意」という公式発表が届きました。ひとまず胸をなでおろしました。
tommorrow friday temperatures significantly fall
official decision for CCC track today 1pm
official decision for UTMB track tomorrow 01/09 7am
depart CCC confirme demain vendredi 09:00 parcours normal. Attention au froid
CCC start confirmed tomorrow Friday at 9am normal course. Mind the cold.


これ以上心配してもしょうがないので、まず腹ごしらえ。前日はパスタではなく日本風ナポリタン、しかも超大盛り。カーボローディングもバッチリです。

そして悪天候が免れないとわかったのでパッキングを再点検。防寒アイテムを追加してはザックに詰め直し、を何度も繰り返していたら奥さんに「まだやってるの?」と呆れられ、日本の友人にも笑われました。
それでもなんとかパンパンのザックに必要なものを詰め込み、早めに就寝して翌朝を迎えました。
次回はいよいよスタート編です。
スタート編へ続く

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